136日目

王都を出てから数日経った。俺とリオナは焚き火を挟んで向かい合って座っていた。隣では相変わらずルメラが眠っている。「…ナナシ。一つ聞いていいか?」「ん?どうしたの?」「…もし、ルメラではなくて、私が眠り続けたままだったら、どうしていた?」「え?」リオナはそう言って俺のことを真剣な目で見てくる。予想外の質問に俺は少し戸惑ってしまう。「どうするって…そりゃあ、やることは一つだけだよ」「…なんだ?」「今俺とリオナがやっているように、きっとルメラと一緒に解決方法を探す、それだけだよ」俺がそう言うとリオナは少し安心したように頷いた。「…ああ。私もきっとそうするよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る