135日目

「…しかし、本当に町なんてあるのかな?」王都を出て、俺とリオナはルメラとかつて出会った場所に向かっていた。「…分からない。ただ、今は、ルメラのことを信じるしかないだろう」リオナは眠ったままのルメラを背負いながら、不安そうな顔でそう言う。「…あ。リオナ。ルメラ重くない?背負うの、代わろうか?」俺がそう言うとリオナは怪訝そうな顔で俺のことを見る。「…ナナシ、本気で言っているのか?」「え…駄目?」何か変なことを言っただろうか、と思った矢先、リオナは「…駄目だ」と、小さな声でそう言った。その後、なぜかリオナは少し不機嫌そうだった。なんだろう、なにか気に障ることでも言ってしまっただろうか…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る