106日目
「っていうか…遠くない?」街から離れた場所で、ホミアは不満そうにそう言った。ただ、俺も同様に感じていた。かなりの距離を歩いてきてしまった気がする。「すいません…私も初めてですので、ここまで遠いとは思っていませんでした…」ヒメヨは申し訳無さそうにそう言う。それよりも俺が気がかかりなのは、リオナとルメラを本当に置いてきてしまったことだ。二人共今頃心配している…いや、たぶんかなり怒っているだろう。「…ナナシ。アンタ、もしかしてあの二人のこと考えてんの?」と、更に不満そうにホミアがそう言ってきたので、適当に誤魔化しておいた。まぁ、せめて、この試練を達成して、二人にも報酬を分けてあげるようにしよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます