38日目

俺とリオナは森にいた。森では相変わらず俺は兎の魔物を追いかけ回している。だけど、段々と兎の魔物を仕留めることが出来るようになってきた。もちろん、俺は俺自身が、武器で魔物を仕留めていること自体に恐怖を抱いている。だけど、それが当然のことなのだとリオナは教えてくれた。まるで子供のように俺はリオナに自分が仕留めた魔物を見せてしまう。それでもリオナは、相変わらず無表情だったが「よくやったな」と褒めてくれた。このわけのわからない異世界にやってきて初めて嬉しいと感じた瞬間だった。

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