初恋は春の嵐のように

作者 愛果 桃世

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★★★ Excellent!!!

少年のような容姿だった少女・翼と、
少女のような容姿だった少年・真琴。
二人の悩みは、容姿だけではなく。
様々なエピソードが絡み合い、二人は様々な悩みと向き合っていきます。

多くのキャラクターが登場しますが、それぞれが相手を思いやりながら、自分の気持ちに真剣に向き合っていきます。
相手を理解しようとする、若々しくまっすぐな気持ち。
そのため、ストーリーはとても共感できて読みやすく、爽やかな読後感を残します。

翼と真琴、二人の関係はどのように、どう変化していくのか。
二人の恋は、どんな形を迎えるのか。

本作の次に、続編も待っています。
彼らのその先が気になって、読む手が止まらなくなりますよ!

★★★ Excellent!!!

色々と自分の出来事が頭をもたげるものがあった。

翼と真琴を中心に起こる、この年代の恋愛と大人とも子供とも言えない時期の心の動きを見せてもらった。

思い返せば、私にだってどうして良いのか分からない学生時代の恋がある。
その時の感情を思い出し、こちらもヤキモキさせられた。
誰にでもあるだろうその感情の動きを、掬い取って鮮明に描いている。
少し懐かしく、少し歯痒く、少し痛い。

まずは少しだけと、2、3ページ読んで後でじっくり、と思っていたはずなのに、気付けばラストになっていた。
次は? どうなる? と感情が揺さぶられ、止めることが出来なかったというのが原因なのだが……それに身を委ねるのも良い。


この話には続きがある。
それは是非とも読まねば! と鼻息が荒くなる自分が居た。


★★ Very Good!!

ボーイッシュだけど心はちゃんと女の子な翼。
見た目はかわいいけれど、中身は男らしい真琴。
翼が想いを寄せる駅員の河野。
真琴とワケアリの港。

四人の想いや秘密が複雑に絡み合う繊細なストーリーはまさしく少女漫画!
キラキラな瞳や華やかなトーンが散りばめられた画面が脳内再生されます(^^)
切ないような甘酸っぱいような、キュートな恋愛ストーリーが読みたい方におすすめです!

個人的には、少女漫画風のストーリーに乗せて既存のジェンダー観に対する疑問を投げかけているのもよかったですね。
多様な生き方、多様な恋愛が認められつつある「今」にぴったりな作品です。

今作では決着がつかなかった四人の恋模様。
今後の作品で彼らがどんな運命を辿るのか、楽しみです!

★★★ Excellent!!!

トラウマを乗り越える瞬間──それはふとした些細な瞬間であると、この作品は教えてくれます。

恋をすることは素敵で、キラキラして、柔らかくて、時に残酷かもしれない。
恋をしたときに出来た傷は、小さいものも大きいものもあるのだということに、久方ぶりに気が付いた心地でした。

登場人物のみーんなを応援したくなる!
いつも隣に居てくれる『キミ』の横顔を覗きたい桃色のお話です。

★★★ Excellent!!!

一癖ある様々な恋の応酬に、読む手が止まらなくなる面白さ。

センター試験の日に始まった二人の恋をきっかけに、いくつもの想いが絡み合い、ハラハラ、ドキドキ、たまにムカムカしながら次が気になって仕方ない。
非常に物語の展開を意識された構成に、毎話、感情を揺さぶられながら読み進めました。

登場人物全員がコンプレックスだったり、トラウマだったり、何かしら悩みを抱え、恋に臆病になっている。
けれど、まさに『春』の訪れを告げる雷のように、いくつもの恋の形が突然に、衝撃的に提示され、一体この先どうなるんだろうと、読み始めたが最後、結末を見ずには終われませんでした。

そしてその衝撃は、ラストで最も大きくなるのです。

とても読みやすい文章でいて、伝えたいことはかなり奥が深い。それも、この作品の魅力の一つだと思います。

タイトルからは想像もできない初恋を経て、人間的に成長していく主人公たちの恋物語。一読の価値ありですよ!

★★★ Excellent!!!

男子と間違われる事もあるボーイッシュな女の子、翼が恋をした相手は、大学近くの駅の駅員さん。センター試験の日、「頑張って」と言ってカイロをくれたその人に、一目惚れをしたのです。それは、18歳になってようやく訪れた遅咲きの初恋でした。

ボーイッシュな自分の見た目に、コンプレックスを持っている翼。そんな彼女の前に現れたのは、翼とは逆に線が細く、一見すると女の子のような容姿をした男の子、真琴です。
駅員さんに恋をしたばかりなのに、今度は真琴から想いを寄せられる翼。同じような悩みを抱えている二人は、互いに自身の恋を成就させるために行動していきますが……

翼も真琴も、駅員さんも、コンプレックスやトラウマや、人には言いづらい秘密を抱えていて、皆それぞれに切ない事情があります。
それらの『苦味』がアクセントとなっていて、キャラクターを引き立たせてくれました。

世の中上手くいかないことばかり。恋をしても、どうしようもない壁に阻まれたり、好きな人の信じられない一面を見てショックを受けたりと、決して甘酸っぱい出来事ばかりが起きるわけではありません。恋をすると言うことは、否応なしに辛い事とも向き合わなければならないのです。
たくさん悩んで、それぞれの恋の答えを模索する彼女達に、どんな未来が待っているのか。
切なさもありますけど、とても熱い恋のお話です。

★★★ Excellent!!!

センター試験の日に、駅員のお兄さんに初恋をした翼は、ボーイッシュな容姿のせいで男に間違われることに傷ついていた。
そんな彼女に恋をした大学の同級生・真琴は、女の子に間違われることを気にする男の子。
容姿について悩む二人の恋路にはそれぞれたくさんの困難が待っていた。
過去のトラウマに苦しんだり、好きな人の秘密を知ってしまったり……。
少しずつ成長していく二人の恋の行方はどこなのか。

10万超えの長編ですが、毎回毎回驚きの展開の連続で、読む手を止めることなく最後までたどり着くことができる、素晴らしい作品です。
キャラクター一人一人の個性も立っていて、全員応援したくなってしまいました。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです!

★★★ Excellent!!!

大学を舞台にした、どこか少女漫画を思わせるような爽やかな恋愛物語です。
けれど、この物語の真骨頂は、王道な流れの中にも「苦味」があること。

各キャラクターそれぞれが、抱える悩みがあるのですが…どれをとっても単純な悩みではないところが、物語に深みを与えているように感じます。
子供のような青臭い悩みでもあり、けれど大人になりかけている今だからこそ、子供の頃に信じていた綺麗事が信じきれない…そんな、子供と大人の間のような悩みや恋愛観を味わえるように思います。この苦味がたまりません。

皆様、是非一度、ご一読くださいませ…!

★★★ Excellent!!!

初恋の二人が惹かれ合う理由、それは互いにないものを持ち合わせているから。
可愛くなりたいボーイッシュ女子と、かっこよくなりたい可愛い系男子。見事なアンチノミーの交錯。
二人のキュンキュンする仕草におもわず顔を覆いたくなることでしょう。
本番のセンター試験でこんなことが起これば、もう合格間違いなし?!

★★★ Excellent!!!

 槙本翼は、ボーイッシュな女の子。いつも、男の子に勘違いされ、それをコンプレックスに思っている。そんな彼女は、センター試験の朝、出会った駅員の男性に心を奪われてしまう。
 どこか上の空で辿り着いた会場で出会ったのは、どこか女の子のような、線の細い少年、紫藤真琴。ひょんなことから二人は言葉を交わし合い、やがては共に同じ大学に進学することになる。
 お互い、同じ悩みを抱き、恋に悩める少年少女。互いに励まし、時に応援し合う。そうして、二人が見つける恋の道は……?

 翼、真琴は二人ともどこか遠慮がちでいろいろと悩みを抱える。だけど、お互いに打ち明け、交流するにつれて、二人は成長を遂げていく。その心情は絶え間なく揺れ動き、優しく切なく語りかけてくる。
 青春小説でありながら、大人の恋を知ろうとする二人の恋物語。
 今後、二人はどういう恋物語を紡ぐのだろうか。二人のことを応援したくなる小説だ。