初恋は春の嵐のように 【旧題:初恋はセンター試験の朝に】

作者 愛果 桃世

68

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★★★ Excellent!!!

センター試験の日に、駅員のお兄さんに初恋をした翼は、ボーイッシュな容姿のせいで男に間違われることに傷ついていた。
そんな彼女に恋をした大学の同級生・真琴は、女の子に間違われることを気にする男の子。
容姿について悩む二人の恋路にはそれぞれたくさんの困難が待っていた。
過去のトラウマに苦しんだり、好きな人の秘密を知ってしまったり……。
少しずつ成長していく二人の恋の行方はどこなのか。

10万超えの長編ですが、毎回毎回驚きの展開の連続で、読む手を止めることなく最後までたどり着くことができる、素晴らしい作品です。
キャラクター一人一人の個性も立っていて、全員応援したくなってしまいました。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです!

★★★ Excellent!!!

大学を舞台にした、どこか少女漫画を思わせるような爽やかな恋愛物語です。
けれど、この物語の真骨頂は、王道な流れの中にも「苦味」があること。

各キャラクターそれぞれが、抱える悩みがあるのですが…どれをとっても単純な悩みではないところが、物語に深みを与えているように感じます。
子供のような青臭い悩みでもあり、けれど大人になりかけている今だからこそ、子供の頃に信じていた綺麗事が信じきれない…そんな、子供と大人の間のような悩みや恋愛観を味わえるように思います。この苦味がたまりません。

皆様、是非一度、ご一読くださいませ…!

★★★ Excellent!!!

初恋の二人が惹かれ合う理由、それは互いにないものを持ち合わせているから。
可愛くなりたいボーイッシュ女子と、かっこよくなりたい可愛い系男子。見事なアンチノミーの交錯。
二人のキュンキュンする仕草におもわず顔を覆いたくなることでしょう。
本番のセンター試験でこんなことが起これば、もう合格間違いなし?!

★★★ Excellent!!!

 槙本翼は、ボーイッシュな女の子。いつも、男の子に勘違いされ、それをコンプレックスに思っている。そんな彼女は、センター試験の朝、出会った駅員の男性に心を奪われてしまう。
 どこか上の空で辿り着いた会場で出会ったのは、どこか女の子のような、線の細い少年、紫藤真琴。ひょんなことから二人は言葉を交わし合い、やがては共に同じ大学に進学することになる。
 お互い、同じ悩みを抱き、恋に悩める少年少女。互いに励まし、時に応援し合う。そうして、二人が見つける恋の道は……?

 翼、真琴は二人ともどこか遠慮がちでいろいろと悩みを抱える。だけど、お互いに打ち明け、交流するにつれて、二人は成長を遂げていく。その心情は絶え間なく揺れ動き、優しく切なく語りかけてくる。
 青春小説でありながら、大人の恋を知ろうとする二人の恋物語。
 今後、二人はどういう恋物語を紡ぐのだろうか。二人のことを応援したくなる小説だ。