第47話 先輩はガードは固いのに、そういうの甘い!

 早速、髪留めで後ろ髪をまとめてアップしてみる。手鏡で見ると、フフフいい感じ。


「どうですか?」


 後ろをむいて先輩に見せる。


「あ、ああ」


 したり。これは動揺の声。効いている……うなじが!

 そう、あたしの狙いは女子のセクシースポットうなじ。これで先輩を悩殺――はふぅ!?

 先輩の手が首筋をかすめ、慌てて振りむく。


「すまん、はがし忘れた……」


 申し訳なさそうに値札をつまむ先輩。

 先輩はガードは固いのに、そういうの甘い!

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