第38話 こっちのガードは地雷原

 先輩から立ちこめる不可侵オーラ。ATフィールドは実在した。

 しかし女は度胸だ。ここで引き下げる訳にはいかないのである!


「そ、そうなんですか。じゃあ、他の家族は遠くに住んで?」


 攻め口を切り替える。家族の話題から先輩の一人暮らしの事情の推測を……って、先輩の表情がさらに影を増していく!?


「……」


 先輩は無言で窓の方を見やり、空を見上げた。


「……そうだな。色々あったからな」


 こっちの攻め口のガードは地雷原!?

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