第295話 ムチでこの魔法少女どもをズタズタにして!
レイが振り抜こうとした矢先、魔法少女の群れが、その刃のむかう導線の先に先回りしてきた。
パッと見た目には2、30人くらいの集団。
その人間の塊がイオージャの側頭部を守る盾だと、レイは瞬時に察知した。
だがレイはかまわず
とたんにパタパタと『デッドマン・カウンタ』があわただしく数字を刻む。
魔法少女のからだを張った盾に、イオージャへの
「アル、この耐電防止の膜、動きがすこし遅れるわ!」
レイはすかさず
その数は4、50人はいるだろうか——。
まるで、おおきな虫に
そのなかには先ほどレイが
レイはもう一度薙ぎ払おうとして、
『動かない』
「クララ、あなたのムチでこの魔法少女どもをズタズタにして!」
が、レイが叫ぶまでもなかった。
クララにむかって叫び終わるより早く、背後からセラ・ジュピターが操るムチが、ひゅんという風切り音とともに魔法少女を薙ぎ払った。
わるくない——。
レイはクララの戦闘の勘所をそう評価した。
要請されたり、命令されるまでもなく、やるべきことを自分の頭で理解して、己の責任ですぐに行動に起こせるのは、そうたやすいものではない。
クララが一振、二振りと矢継ぎ早に、ムチを振るい魔法少女たちを次々と打ち据える。そのムチが魔法少女をとらえるたびに、
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