第65話ゾラム領の内乱ー19

「次から森の外の生活だ・・・


大変だった・・・」


俺はログハウスの中でアイサとガデルに


おれの過去を話してる。


「ここまでが森での生活だが疑問だらけだろうな!


異世界の人間で神を怒ってスーサイドで暮らして


グランドラ倒して魔物のボスが知り合いにいて


1年半暮らしていて農業等を魔物に教えている。


そんな生活していたわけだが1年間!!


1年間居た理由があるんだが分かるか?」




「普通に考えると危険度ランクSSの森に住む


なんて考えないよな?」


「それは先生が送り先間違えたらしい!


元は危険度ランクDでの1年間だったらしいぞ?」


「・・・よけいに分からんくなったぞ!」


「もしかして・・・召喚が関係する?」


「鋭いな!アイサ!正解は・・・


召喚した国に見付からない為!


なんでも異世界の人間は強さが違うらしい。


同じ様に掌で縦に振って風を作っても


風の強さが違う。鍛えてなくても微風が弱風だ。


なら鍛えたら?強風になる。


軍事利用や信仰対象にならない為に隠れて


生活していたわけだ!


お陰で鍛えられたよ!スーサイドでは


弱肉強食の世界。生きるか死ぬかだけ。


次なんて無いからな?魔物の腹の中にいるから!


だから俺は基本的理念はスーサイドの教えが軸だ。


本当に人の欲に敏感になってな?


お前を巻き込むぞ!って警報なるわけよ!頭にな!


善意も悪意もないからな?野生の世界には!


本当に2択なんだよ?生か死か、食うか食われるか


強いか弱いか、知恵が有るか無いか、


状態異常耐性有るか無いかそんなところかな?


だからね最初は人の為の人は自分だけだった。


スーサイドで一番に有るか無いか確認するのは


命が有るか無いかなんだよ!


だからね?基本的に自分が大事だからさ!俺は!


今は仲間もいるからね!守る強さも覚えたが


防衛能力高く無いと俺の仲間になり得ない!


だから俺の仲間にいるのは魔物が多いんだ!


さて俺の思考、思想は上手く理解したかな?」


「・・・そうだな…人のいる世界では


絶対に手に入らない思考だな!


魔物に常に襲われる場所、しかも強靭で俊敏!


魔物や肉食植物が跋扈してる森での生活!


野生の考えが身に付くのは理解できる。


一番の謎は良く文明の知識を失ってないところだな?」


「私もそれが不思議に思ったわ!


要らないものだものね?文明の知識は…」


「それは毎日図鑑見てたからかな?


後、趣味として農業や鍛治紛い、橋作り、治水調査


していたのが良かったのかも知れない。」


「趣味の範囲超えてるな!でも正解だったんだろうな


計算や文字は必要出しな!」


「そうね!長さや速さとか考えないと出来ないのも


あるからね!ただ危険度SSでする趣味ではないわね…」


2人は俺の思考や思想を理解したようだな。




「さてスーサイドで暮らして森から出て


生活したらどうなるかな?


調査して分かったが俺が暮らした居た場所は


特殊な下に向かう力があり常に負荷が掛かっていた。


解放されたこの場所では直ぐに物壊すだろうさ!


悪魔となってしまうのさ!俺達はね!


討伐対象だよ!有名になったからされないがな?


通常生活する制限は全体の5%で生活している。


武器持つと3%まで下げて戦う。直ぐに終わるからな


だがガデル!お前は20%まで上げても


死なずに居てくれてる!そこに感謝してるよ!


一般人相手だと直ぐに散るからな?」


「だからヴァイスは尊敬するって言ったのか!」


「はい!僕はまだ10%でしか戦え無いですから!」


「なるほどな・・・ヴァイス?お前は…スーサイド


での修行か生活したらそうなったのか?」


「正解です!魔力と身体能力か増加して今に至ります」


「なんでヴァイスが白髪になったかやっと


理解できたわ!そんな理由があったのね…」


アイサとガデルはヴァイスの強さの秘密を


スーサイドでの修行だと理解した。




「ちなみにヴァイスは最初軽く跳んだだけで


100mを余裕で越えたからな!


俺は・・・秘密だ全力出したこと一切無いし


出してもスーサイドでの生活の6割ぐらいか?


だからなヴァイスには謝ったかも知れないが


ヴァイス達が俺と会う前に襲われてたときに


3割の力で動いて馬車が飛んだ時は驚いたよ!


あれから制限をかけ始めたんだからな!」


「謝ってないと思いますよ?記憶が確かなら…」


「本当か!?済まなかった!」


俺はヴァイスに謝って許してくれた。




「とりあえず、ここから簡単に話すからな?


途中で止めないから後で質疑応答な?


さて森出てクリプス辺境伯とヴァイス助けて


魔物とは何かをスーサさんと議論して


街に入りヴァイスに魔法の教えを


利便性と危険性を教えたらスーサさんと補佐官、


クルス隊長とメイドに応接室で号泣された。


そしてテイマーギルドでゲルム補佐官を


怒ってギルドの機能の麻痺させてフィルとルティの


登録が無事完了!冒険者ギルドでヴァイスと共に


登録してクルス隊長とスライム狩りしてたら


素行の悪い先輩風吹かせる冒険者が俺達を襲う算段


してたが逆に盗賊に見つかり殺される現場見て


人間の死についての教材になってもらい盗賊は


クルス隊長に丸投げして警備隊が


捕縛してべラムの街に平和が訪れた。


そして噂通り孤児院建ててそこに住んで暮らして


スラムの子供の教育と冒険者への育成。


フィルの住民相談所とルティの愛護部屋作り、


ヴァイス監修で商売している。


家は曰く付き物件で中にネズミ、悪党が居てな?


そいつら捕縛したら問題起こしてたわけよ!


2つの迷宮を人工的に繋げホウリョとして


べラムに悪影響を及ばした。砦と洞窟の融合な?


緊急依頼として迷宮核破壊依頼で破格の報酬に


詳細を言わないで送り出すギルド!


この時にシルド達ランクAパーティー『暴威の盾』


と邂逅して仲良くなり孤児院で子供を預かった。


ギルド長に疑問感じて当日同伴のギルド員に


聞いても詳細知らないと言われたから


俺達は核に向かわずに砦から調査していった。


砦には迷宮になった理由がちゃんとあった。


そして砦で誰も入った事の無い隠し通路を


見つけて砦の見取り図を入手して先に進み


隠し部屋見つけて3匹のゴブリンが


お笑い魔物について話してちゃぶ台で


お茶を飲んでた。平和な雰囲気だったな…


お笑い魔物知りたかったが戦闘体制に


入ってお茶仕方なく戦うとゴブリンが姿を変える。


固有能力の持ち主なんだろうな?


2匹は赤と青のオーガに、黒のスプリガンとなる。


赤はヴァイスとルティ、青はフィル、黒は俺が


戦い、砦の迷宮へと建設の経緯と主人の敬意を


知ったんだ!主人想いの魔物だったよ・・・


そして入口以外の扉を開けると・・・


優雅で落ち着きあるが迫力ありの手入れされた


森を見つけてゴブリン達を倒した事に後悔する。


なんでこんな技術持つ魔物倒してしまったんだとな…


これがその風景を映した紙な?後で感想頼む!


そして砦の調査終えて洞窟に入ると迷路が目の前に。


欲に溺れる冒険者と死に行く冒険者を見た。


フィルに迷路見て貰うと隣に出口あると知り


壁を壊して出口へむかった。


奥に続くにつれて死体を見ていく俺達。


迷宮奥の扉前には疲弊している冒険者。


話を聞くとゴーレムとパペットの数の脅威に


やられたと。奥に扉があり入ると500近い魔物の群れ。


半分は倒したらしい。そこで活躍して


ヴァイスは『白影』を得る活躍を見せる。


シルド達と共闘して倒したが弱すぎて不機嫌な俺。


部屋の奥に扉があるから開くと2体のミノタウルス!


俺が2体請け負い1体は瞬殺して2体目と戦うと


進化した。それがブラッドとの出会いな!


倒したら仲間になりたいと言われたからしたんだ。


そして迷宮核を破壊してべラムに戻り今回の件について


スーサさんとクルス隊長、ハリーギルド長を呼んで


怒り上げて泣かした。冒険者ナメるなってな!


そして繋がった理由聞いて反乱軍が関係していた。


偶然スーサさんを標的にして失敗したから


迷宮繋げたと馬鹿らしい答えが返ってきて


話さなくて正解だと判断した。


そしてそわな馬鹿な反乱軍は潰すと伝えた。


曰く付きの家から出たのが反乱軍だったそうだ。


そうして3ヶ月かな?過ごしてるとブラッドの姿を


真似て狩りする奴が続出し始めて


べラムに新たな狩猟の仕方とその練習場所を作る。


今では狩りする=打ちに行くが隠語となってる。


そしてスーサさんからゾラム侯爵て反乱起きたと


話を聞いて依頼を受けて行動してゾラム侯爵の領地に


入る前に橋が壊されてたからラグ呼んで直して


盗賊に襲われて別れて行動して今に至ります!


さて簡単に疑問出るような纏めをしたが


何かあるかな?」




「・・・先ず最初にな?説明が長いな!


簡単に出来てない!後、疑問が多過ぎて


何から言えば良いかわからない!」


「私もそうですわね…長いですわよ?


権力者を怒るなんてしかも泣かせた?


何者かとしか聞けないわね…


そしてこの風景は本当に後悔させるわね?


魔物が手入れするなんて考えられないわ!


最早芸術よ!職人ゴブリンの意味がわかりましたわ!


後、ヴァイスの教材で凄いもの見せたわね?


助けずに見せて警備隊に丸投げなんてね…」


トキの長い説明に質問する気力無くして


感想を告げるアイサとガデル。


狙ってしたから出る訳がない。


良く話たと内心で自分を誉める。




「まぁ、後で質問してくれ!


これで俺の過去わかったろ?この世界に来て


まだ2年しか経ってないのにこの濃さだ!


つまり隠し味入れすぎて不味い料理と同じだ。


異常としか云えない存在!


さて有名になりたくないのは分かったかな?


畏怖されたくないから!利用されたくないから!


信仰されたくないから!巻き込まれたくないから!


この4つなんだよ!単純な理由だよな?


だがな?人の欲には善悪あって無限増殖する!


自分可愛さで自分守る為には本来なら


スーサイドに籠るのが一番だったけど外に出た。


理由は他のクラスメイトを探す依頼を受けたから!


神と先生からな?確か・・・俺も含めて32人かな?


依頼を忘れてた頃に1人と遭遇してな?


思わぬ形での偶然だったよ・・・」


トキは悲しい顔を見せた。




「トキ…もしかしてあいつか?奴隷の指輪してた…」


「ガデル…正解だよ…知らない異世界の2国に別れて


16人と15人の集団で生活してたと思ってたがな!


それがここに来ての遭遇だよ…ヴァイス?


さっきあった時に言ったよな?『しかも』が付くと?


その話をしたいから奴等を牢獄に閉じ込めた!


自殺防止も作動させてるから死なない。


ガデルの呪刻印の仕組みを解析して刻印を牢に


組み込んでる。熱は出ないが自殺も毒服も出来ない!


魔法も使えず体も弱体化させる強化版だ!」


トキは自慢気に牢獄について話す。




「まさかこんな所で依頼の関係者が出るとはな…


思わないよな?思うわけ無いよなあ?なぁあ!!


おっとすまない…怒りが漏れた…


奴等に向けるから安心してくれ!


初めて手が出る怒りだから気を付けろよ?


さて話は完了だ!今の話は内緒にしろよ?


言っても信じられないだろうけどな?


さて外にはゾラム侯爵が居るから


出るとしよう!何故分かるか?俺だからさ!


さてティータイムは終わりだ!


ちゃんと飲み干したか?トイレにも行けよ?


ここからはトイレ行かないと後悔するからな?


大勢の人の見てる前で羞恥する羽目になるぞ?」




俺は話の終わりを告げ全員トイレに行かせた。


ガデルは経験してるから理解したようだ。


アイサはヴァイスに言われて仕方無く向かった。


女性に羞恥心を持たせたくないからな。


例え顎砕きの人物だとしても…


・・・やめとこう。考えずに片づけるか。




全員が準備を終えたのを確認して


右人差し指をクルっと円を描く。


家の鍵が開き入口の扉が自動で開く。


アイサ達は驚かなかった。納得したのだろう。


外にはゾラム侯爵とラグを先頭に


捕縛されてる男性数名と軍人と思われる大勢が


待機していた。ラグが待たせたのか?


疑問に思いながらも俺達は外に出た。


家は回収してストレージに入れた。




「お待たせしました!私は冒険者のトキと申します!


皆様が来られるまで夫人は安全な場所で


快適に過ごしていただきました!


ラグもご苦労だったな!後で手を洗えよ?


汚れたままなのはいけないからな!


さてゾラム侯爵とお見受けしますが反乱軍の


一部は私の魔法で牢獄にいますので安心を!


私の尋問終わり次第、街に戻しますのでご安心を!


聞きたい事が沢山あると思いますが


今は飲み込んでください!


侵攻の終わりを告げる合図がするまでね?


さて今から私が反乱軍に対して尋問を行いますが・・・


俺の尋問の邪魔は誰にもさせないし、


したら容赦なく潰すからそのつもりでいろよ?」




俺はラグの前にいる鎧を纏ってる人を


ゾラム侯爵と判断して向かい説明を行った。


最後に人に耐えられる程の殺気を発して


邪魔しないように釘を差した。


ゾラム侯爵達は殺気に圧されて頷いてくれたので


俺は振り向きヴァイス達を抜けて牢獄に向かった。


さてクラスメイトを奴隷に使ったのはダレナノカナ?

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