第118回:フェイクあれこれ

・今回のテーマ

番外編を含めると、連続更新になりますね。あっさり系ですが、ある作品のネタバレに注意です。何かと言うと、ネット上でもあまりに有名な事例ですが「遊戯王」です。


Web小説サイトの作品では「不安」や「煽り」といったような物が入った終わり方で次回へ続くみたいな小説が比較的に多いです。ランキングに入っている作品で、こう言う終わり方を用いていない作品の方が逆に珍しいかもしれません。


そして、それが逆にエタると「この後どうなるのか?」と気になります。更新されない作品は次第にスルーされ、更新されている作品の方に読者が集まっていくでしょう。


別の意味で極まった物と言えば、他のシリーズでも「フェイク予告では」と言う認識を持たせる事になった『遊戯王』のアニメ版次回予告の『』です。


本編的なネタバレは、あえて省略しますが、劇中では苦戦する城之内がその後にどうなるのか……という終わり方をしました。しかし、次回予告では城之内が生存するのか、と視聴者に思わせておいての『城之内、死す』と言い放ちます。いくら次回予告と言っても、視聴者の衝撃は最高潮だったに違いありません。この辺りのやりとりもネタバレになってしまうので簡略していますが、興味がある人は調べてみてください。


最終的に城之内は、予告のような退場はしませんでしたが一種の負けフラグではありました。いわゆるだったのです。


このフェイク予告の手法、小説でも出来なくはありませんが頻繁に使うと一種の超展開やご都合主義と言われかねません。用法容量を守って、正しくお使いください。遊戯王でも後のシリーズでフェイク予告は何度か展開されていたりします。フェイクではなかった予告があったからこそ、このフェイク予告が伝説になったとも言えるでしょう。


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