第53回:誰かが真似をするかもしれない
・今回のテーマ
今回から数回ほどは異世界向けではなく、現代を舞台とした作品向けの講座を集中的に行おうと思います。
第31回において、こう言う事に触れました。
『漫画や小説で日本語を勉強したという外国人がいる、キャプテン翼が日本のサッカー認知度に多大な影響を与えたというのは有名な話』(以上、第31回より抜粋)
漫画やアニメ、特撮等を見て何かを真似る人が少数でも存在するのはご存知でしょう。一番分かりやすいのはテレビドラマやバラエティー等が一番顕著なのかもしれません。それを見て、登場するファッションやしぐさ、台詞等を真似てみようと考える人は出てきます。
(玩具でなりきりセットなども出ているので、そちら方面で真似をしようと言う人もいるかもしれません)
おそらくは「そこまで細かく気にしていたら小説は書けない」と思うかもしれません。もしくは、「バラエティー番組等はノンフィクションというカテゴリーに近いので、小説は無関係」と言う意見もあるでしょう。やらせや過激な演出等でバラエティー番組が謝罪するケースは、真似をするケースが多いですね。
しかし、「バラエティー番組も小説も同じエンターテイメントであれば、誰かが悪意を持って炎上させる可能性はゼロではない」と言えるでしょう。自分は最低でもそれに関して警鐘を鳴らす意味でも、我侭姫やサンダーボルト、プレリズ等の事例で「ネット炎上、駄目、絶対!」を呼びかけているのです。裏テーマと言えそうな気配もしますが。
スポーツ番組でも、活躍をする選手に憧れて……と言うケースはありますし、スポーツであればテレビ以外でも雑誌やネット記事でピックアップされれば、目にする機会だってあります。ドーピングなんて、それが駄目な事が分かっているからこそ広く拡散し、場合によっては事件に発展します。
それらを踏まえて、例えフィクションであっても真似してはいけない事は真似してはいけないと教える事も必要なのですよ。フィクションだから何でもアリは現実世界を舞台にしたら通じません。「この作品はフィクションです」と事前に断りを入れた上で、真似したら駄目な事を駄目と教える事も小説を含めて、エンターテイメント作品では重要なのではないでしょうか?
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