未公開話(1話)

①罪深きピュア(チャプター2-5)


「ところで、何で一緒にお風呂に入ろうと思ったの?」

「それは──」


-数分後-


「──という事がありまして」

「……都ちゃん、そういう話を信じちゃダメだよ……」

「え」

「……その、ね……アニメだから良いって話というか……何というか。 実際にやるのは違うというか……やっちゃダメだよ」

「っ! そ、そんな……うぅ……」


可愛い声とともに都ちゃんの耳が真っ赤に染まる。


"この世に純粋なモノがあるとすれば、それは無知な小学生だ"


と僕は思う。


②やっぱりよく分からないやつ(チャプター3-1と3-2の間)


「今日の真一は変」

「何だよ、急に」

「いつもと違う」

「……。 何の事かさっぱり分からない」

「絶対、違う」

「だったら、どう違うのか具体的に言ってくれ」

「いつもの真一はココア。 今日の真一はカフェオレ」

「……すまん、何を言ってるのかさっぱり分からない」

「心配してる」

「そ、そうか。 心配してもらえたのは嬉しいけど、本当に何でもないから」

「……」


ココアとカフェオレは似てるけど、違うって言いたかったのか?……本当によく分からないやつだ。

因みに、この心配のされ方は数日続いた。


③アレも約束(エピローグ)


そういえば、約束の話にはまだ続きがあって……。


『……やくそく、わすれない?……』

『オレは言ったことは守る男だからわすれない!って言いたいけど、わすれっぽいからなぁ』

『……わすれ、ちゃ……や、だぁ』

『え、えーと。 じゃ、じゃあ! 次、会った時に"妹にして"って言ってよ! ぜったい、思い出すから!』

『……うん、わかった……ぜったい、ぜったいおもいだしてね?』

『うん。 ぜったい思い出すから安心して!』


出来れば、この事は思い出してほしいです。でないとちょっと恥ずかしいです……ふふ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る