質問4.魅力的なキャラを書くためにどんな工夫もしくはどんなことを気をつけていますか?


 共感性と、そのキャラらしい矛盾しない言動……ですかね。

 共感性は、主要キャラにしろ、その話の中で出てくるだけのサブキャラだったとしても、どのキャラにも読者が共感しやすい部分をもたせるようにしています。


 矛盾しない言動は、そのキャラの中の根っこの所にある『思い』みたいなものを大事に描写するようにしているといったところでしょうか。もしその部分がストーリーと抵触してしまうときは、どんなに魅力的なシーンを書く予定だったとしても一旦捨てて、キャラの『思い』を最優先します。


 たとえば、拙作『ドラゴン差押え』の主人公・佐久間は、自己管理はいまいちできてないダラシナイとこもある人ですが、過去の経験から来る心の傷から、困っている人に寄り添う姿勢を大事にします。

 ノイマンは普段は優しく穏やかな大人の男性ですが、これも過去の経験から、家族のような存在になっていた佐久間がいなくなることを極端に恐れています。

 ゼンは、いつもはひょうひょうとして割と柔軟な考え方をする人ですが、領民を守るという重責に思い悩んで、それでも勤めを果たそうとしています。


 そのあたりは、崩してしまうともうそれはそのキャラでなくなってしまうので、物語を作るうえで必ずその根本的な部分を守るように行動します。そのことでさらに、キャラ同士の衝突がおこったり、ドラマチックな展開がおこったり。キャラの魅力に繋がる様に思います。


 それから基本的に主人公視点で物語を書いていますが、同じシーンを別のキャラ視点でたどってみることもよくやります。そうすることで、それぞれのキャラが単なる役割としてそこにいるのではなく、生きた人間としてそこにいるように描けるような気がします。

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