異常の信仰

作者 冬場蚕

23

11人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

 恋愛の為の恋愛を通り越して信仰の為の信仰、崇拝の為の崇拝である。読者の前に無限大に並べられる主人公達の肖像画はピクリとも動かないようでいて額縁が歪み続けている。清らかな汚泥とでも表現したくなる思想の醜悪美は唐突に破綻し、あとに取り残された読者は途方に暮れて額縁の残骸に自らを当てはめる。