八話 広海の言葉から

広海は言った。


「二人で一緒に書いてた。みんなに引かれるくらい近づいて。」


いっきに僕は膝から崩れ落ちた。


「まさか。」


またまた考えた。もう終わったのか?いや仲が良いだけなのか?すぐに春奈に相談した。


「ねぇ春奈 好きな人変わったか美香に聞いてきてくれない?」


すると右からものすごい勢いで広海がこういった。」


「相談するのは違うだろ。ここは男らしく自分で決めて自分で行動しようや。変わったって言われたらまだあきらめずに努力すればいいだろ。ここで人に頼ってたらこれから何も始まらない。人から聞いて安心するんじゃなくて自分で確かめる。それ恋愛ってやつなんじゃないのか。あと好きな人はお前が作るもんじゃないんだよ。できるもんなんだよ。できてしまったものはしょうがない。それに一 生懸命自分の力で良くしてくんだよ。」


その男らしい広海の発言に僕は思わず泣いてしまった。


「おい 泣くなっていっただろ。泣いていいのはうれし涙だけや」


僕は涙を拭いて美香の所へ。


まえの決断なんかとはくらべものが違う。今度は無視されても気づかれるまで声をかけてやる。

だって、変わってるかどうかみたいに遠回しに言うんじゃなくて俺のこと好きかどうか聴くんだからね。


「人に頼らず。自分で真実を知る。それが恋愛か」


美香の所へ行った。だけど、和樹と一緒に喋っていた。僕は巻き戻るように自分の席へ戻った。


「タイミングむずいなぁ(・_・;)」


和樹が自分の席へ戻った。


「今がチャンス!」


「ねぇ 美香?」


肩を叩いてこっちに振り向いてからしっかりと言った。


「ん なにー?」


「ちょっと学校終わったらなんかある?」


「あー 和樹と遊ぶ約束した。」


はい 積んだー。でも、もういいや和樹がいても。


「どこで遊ぶの?」


「和樹の家」


「おけ ありがと」


和樹の家か。 まぁ俺も行くしかないよな




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