第55話 キス

 ルナはまぶたを閉じ、キスしやすいようにアゴを上げた。


 『ゴックン…』生唾を飲んだ。

 生まれて初めてのキスに緊張からだろう……全身が、かすかに戦慄わなないた。

 心なしか、ルナも震えていた。


「どうしたの…ルナ!?

 こんなに震えて……」

「べ、別に……」

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