第18話 手をつなごうよ!

 かっちゃん。


 ねぇ、かっちゃん? 

 いつから私は、かっちゃんが好きなのかな?


 甚平姿のかっちゃんに、いつもよりもっともっとドキドキする。


「どうしたの? ゆい

「えっ。ううん。なんでもないよ」


 あっ。


 かっちゃんがね。

 私の手をニコって笑いながら握って来たの。


「人がいっぱいいるから。ゆい! 迷子にならないように手をつなごうよ!」

「うん……」


 ドキドキする。

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