貸与

死に貸与


2人は無に命を貸し与えた


誰も助けてくれないから


日陰で廃れる運命さ


死に太陽


2人は死んで、太陽になった


大勢の人が彼女たちを見た


険しい表情で


それを手で覆いながら


彼女たちは太陽になったことを


誰も咎めることは無かった


それは、一種の賞賛にも見えた


間違いだらけのこの街は


自殺志願者を讃えます


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る