エピローグ

「ニャーン! 一石二鳥作戦、失敗ニャー!」

 路地の隙間でじたばたと地団駄を踏む男がいる。その頭には大きな猫の被り物。

「甘酸っぱ~い恋のジレンマ! に苦しむ若いタマシイを2個一気に頂くつもりだったのにニャー」

「いないと思ったらこんなところで何遊んでんだ、コラ」

 その背後から、影から染み出したような真っ黒のフードに全身黒マントの人物が、猫の被り物の後頭部をぽかりと殴り付けた。

「ご飯以外でつまみ食いするなって言ってるだろ」

「でも悪いやつのタマシイは美味しくないのニャー。あっちはご馳走なのニャー!」

 猫の被り物はその首根っこを掴まれ、路地の影へと引きずられていく。

 声もまもなくして消えた。

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【短編集】死神の三毛猫 野衣はくろ @hi-tan

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