(5)11月22日PM10:13
夢かな。
スマホがぶぶっと震える。
彼からのメッセージが届いた知らせだ。
…どうやら夢ではないようだ。
あれから職員室へノートを届けて、それから途中まで一緒に下校して、道端で少しだけ話をして、それから…。
思わず寝転んだベッドの上で、じたばたと暴れてしまった。
もしもおまじないのせいではなく「たまたま」が2度重なったのだとしても、それだけでも凄い事である。いや、これはもはやおまじないの効果なのだと信じざるを得まい。偶然で片付けるより、摩訶不思議、奇想天外、でも余程そちらの方が説得力があるというものだ。おまじないは本物だったのだ!
枕をきつく抱き締め、それから手の内のスマホを見た。
『明日、もし用事がなければ俺とデートしてくれない?』
胸がいっぱいでも溜息が出るのだと初めて知った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます