(5)11月22日PM10:13

 夢かな。

 スマホがぶぶっと震える。

 彼からのメッセージが届いた知らせだ。

 …どうやら夢ではないようだ。

 あれから職員室へノートを届けて、それから途中まで一緒に下校して、道端で少しだけ話をして、それから…。

 思わず寝転んだベッドの上で、じたばたと暴れてしまった。

 もしもおまじないのせいではなく「たまたま」が2度重なったのだとしても、それだけでも凄い事である。いや、これはもはやおまじないの効果なのだと信じざるを得まい。偶然で片付けるより、摩訶不思議、奇想天外、でも余程そちらの方が説得力があるというものだ。おまじないは本物だったのだ!

 枕をきつく抱き締め、それから手の内のスマホを見た。

『明日、もし用事がなければ俺とデートしてくれない?』

 胸がいっぱいでも溜息が出るのだと初めて知った。

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