いだてん #30

今日のいだてんは、田畑さんが情に流されそうになる話でした。

冷酷なことを言ってるけど、ほんとは熱い男なんだ。

その場にいる人たちのことを思って、涙が出てきます。


田畑さんがそうなったのは、

大横田はじめ水泳チームのホープが

お腹がいたい、いたいと騒いだからです。

すき焼きを食べさせすぎたのか、と思ったら

数日前から熱もあったそうです。

黙っていたのは、外されると思ったから。

自分の身体より、オリンピックを優先する。

当時の人のむちゃぶりに、わたしはあきれましたが

同時に深く感動していました。


むちゃくちゃと言えば、志ん生もむちゃくちゃです。

ボロいカヤとラジオを引き替えにしたら

ラジオの中身は空っぽ。

質草にもならないのです。

ところが、質に行って、自分の羽織が

流されずに残っているのを見たことと、

自分よりも下手だと思ってた弟子が

疝気(せんき)の虫という落語で

人々(妻も含める)を大笑いさせてるのを見て

心を入れ替え、名前も変えて心機一転、

落語の世界に戻っていったのでした。


胃カタルの描写で虫が出てくるけど

あれが疝気の虫のつもりなのでしょうか。

不気味な虫だった。(でも疝気の虫は想像上の虫です)

けっきょく、水泳での全種目 金 という目標は達成できませんでしたが

病を押して出場して、世界でたった3つしかないメダルの内

ひとつを取ったんだから、えらいよ、大横田。


実況放送が出来なかったため、

実感放送がかなり笑えた、

今日のいだてんでした。

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