男女脳という学説は古い

2019年6月26日の朝日新聞。

菓子大手の江崎グリコは2月、

子育てアプリ「こぺ」の宣伝サイトで、

「パパのためのママの気持ち翻訳」

と題し、妻が怒ったときの言動と

その本心を解説した。

(中略)

夫婦がすれ違う理由は

「男性脳と女性脳では回路のかたちや信号の種類が違う」

などとつづられた。こうした表現に「女性蔑視」といった批判が広がり、

グリコはコンテンツの一部を取り下げた。


と、書いてあります。夫婦のコミュニケーション・ギャップを改善したい意図は評価できるが、

女性に家事や育児の負担が偏っている社会構造に言及せず、

「脳が男と女でちがうから」

で済ませるし、その科学的根拠も薄いとされている。

男も感情でものをいう人が多いのに、女は感情的と言われる。

驚いた、とジャーナリストの治部れんげさんは言ってます。


80年代の友だちは、雑誌MOEで見た、といって、

男女脳が違うって話をしてくれました。

それがいまになって、「それは違うんだな-」

なんて言いだし、

「だからLGBTってホンモノなのかどうか、疑ってるんだよなー」

とそんなことを言うのでした。


現にLGBTっているわけだし、わたしは彼らのことをあまりよく知らないから

偉そうにアレコレ言うことはできませんが、

時代によって意見がコロコロ無自覚に変わるのって、

わたしにもあるから、注意しないといけない。

批判した人は成功したらきれいさっぱり忘れるから。

アイデアを特許申請している間に

盗まれてしまう例もある。

それで訴えを起こすかというとそうではなく、

世界最弱のサイトを目指す、そうです。

最弱のサイト……。資本主義では食い物にされるな……。


男女脳。ほんとかどうかは今後の科学者の研究発表を待たねばなりません。

定年後に家事を解放されたいという妻の意見は

夫には 「愛情表現がなくなった」 と思われてさびしい思いをするとかしないとか。

どんなことを愛情表現とするか、というところもまた、

夫婦で話してみるのもアリかもね。


うちの夫は会話が好きなので、なんでも話し合ってます。

ときどき、窮屈に感じるのはぜいたくなのかもしれないね。

と思う今日この頃です。

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