彩られた無色

作者 泪-rui-

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★★★ Excellent!!!

人は、ひとりでは生きられない。
だけど、他人に依存してしまうことが怖い。
人との繋がり方に不安をおぼえる主人公の生来の生きづらさが伝わりました。

「他人のことを信じることができない私は、どこにも居場所はない。
 人間と言う生き物は、みんな自分の利益しか考えていない。
 感情というものを信用してはいけないのだ」(本文より抜粋)

主人公は何故、そう考えるようになったのか、終盤で明かされます。
そんな自分を乗り越えて他人を信じることのできたあかつきに、
「幸せ」を控え目ながら肯定する主人公の姿は、神々しいです。

まずはサブタイトルを御覧いただきたいのです。
何か心に触れるものがある方には是非、お目通し頂きたい小説です。

★★ Very Good!!

表面的な人付き合いが上手くなった人ほど共感出来るところが多いのではないでしょうか。

そこに居てくれる優しさ。
そこで認めてくれる優しさ。
心の底では渇望している優しさだから避けたくなる。

時に牙を剥く優しさだけれども、優しさがあるから救われる。
優しさがあるからまた立ち上がれる。
そんな優しさなんて無いよって誰かは言うかもしれないけど、それでも優しさはあると信じたい。
気付けばそう、身の回りに。

そう信じたくなる作品でした。