68 3人の勇者







「ドナさん 魔王は何て言っているんですか」


「神の門の先に神が封印されていると

自称神達の手によって

神の力を得るために 神を封印したのだと

神の門を破壊するには 聖なる3人の勇者の力が必要だと

近くに邪悪な力を持つ魔王がいれば 聖なる3人の勇者がいても 力が発揮されないのだと

今の状態では神の門が破れることはないのだと

そして 真の勇者が目覚めるには神の玉の力が必要だと」


セネがいつの間にか側に


「神の力は13に分かれてしまっているにゃん」


「その力を持つものが13人の転生勇者達です」


「最初の勇者がタナトス様にゃ 最後があつしにゃん」


セネが魔王の側に


ドナさんが涙を流しながら


「タナトス様 タナトス様の最後の言葉です

簡単なことだな 俺が死ねば13の力がそろう そして 邪悪な力はなくなる

後は任せたぞ」


えっ


魔王が自らの胸を剣で刺す


魔王が纏っていた黒いオーラが消え


そして 白いオーラに変わる


「セネ イリス そして あつし 後は頼んだ」


えっ 魔王が人族の言葉を


「タナトス様」


セネが叫ぶ


魔王は笑いながら 剣をかかげた


「俺の役目は終わった 後は3人の勇者に託す

未来を3人の勇者に託す

すず たける 2人を頼んだぞ

レーヴァティンよ 真実の姿を現せ」


魔王が私に剣を投げてきた


漆黒の剣 レーヴァティンを


「すず お前の剣だ」


えっ って 私はイリスなんですけど 最後に名前を間違えるかな まったく


私が剣を持つと 私の中から光が溢れてくる


えっ 何 何なの


(タナトス 後は任せて イリス 一緒に あつしを助けましょ)


えっ すず様


その時 剣が 剣を纏っていた黒い炎が 黒から赤に変わる


そして 剣の色が


真っ赤に 真紅の剣 レーヴァティンに


更に 私の中から力が


(目覚めるのです イリス 力を開放するのです)


えっ 力を 何 この力 溢れてくる この力は


(勇者イリスよ 後は 頼みましたよ)


えっ 私が勇者 すず様 ・・・ わかりました 私が勇者様を いえ あつしを守ります



セネの方を見ると セネの剣も光っていた


セネの剣 正宗が


たける様の愛剣 正宗


(セネ 兄さんをよろしく 兄さんとイリスを守って欲しい お願いできるかな)


セネはコクリと頷いた


(ありがとう セネ 俺の力を セネの中に眠る勇者の力を今 開放しよう)


セネの体が光 セネから強い力が溢れてくる


そして


セネが勇者に




3人の勇者は あつし セネ そして 私なの


3人の勇者がいれば 神の門を破壊できる


世界を救うことが出来る


って おじいさんがいない


先に行くなんて


「セネ おじいさんを いや あつしを追うわよ」


「行くにゃ セネがあつしを守るにゃん」


「出でよ 赤竜よ」


私は赤竜に乗り セネは黒竜に乗り おじいさんの後を追う




見えた あれが 神の門 あれを破壊すれば 神のいる場所に



えっ どういうこと


「にゃ さすが化け物にゃん」


はぁ~ 3人の力を合わせて破壊するんじゃなかったの


既に扉は破壊されていた


まったく


「セネ 行くわよ 最後の戦いに」


「はいにゃん」

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