61 邪魔な勇者



緑の楽園



人族の住む領域と接する魔王領


人族の領域と他の種族の領域は魔王の領域によって分断されている


人族の領域から魔王の領域に行くには大きな砂漠を越えなければならない


その砂漠は沢山の強い魔物が発生する危険な場所だ


その砂漠を越えると緑の楽園といわれる魔王領がある


あらゆる果実が実り 土地が豊かでどんな作物でも実る 楽園


あらゆる種族が自由に行き来できる豊かな国


しかし人族だけは入国することが出来ない


多種族連合に入っていないため


参加するには多種族連合に加盟している国との戦争の禁止 他の種族を奴隷とする奴隷制度の廃止が条件


人族の王達は長い年月をかけて 他の種族の奴隷を廃止した


そして ついに人族も多種族連合に加盟することに


しかし 魔王が魔王軍を率いて人族の国に攻め入ったのだ


各地に現われ人々を襲う魔王軍


そして もっとも多種族連合に入ることを望んでいた国に攻め入って大量虐殺をしたのだ


人の王達は多種族連合から脱退し魔王軍と戦い そして魔王軍に敗北


魔王軍はその後も各地に現われ人々を襲い続けた






王達は1人の勇者にかけた


伝説の勇者


180年に一度この世界に現われる伝説の勇者


伝説の勇者すず


勇者すずはこの世界に現われて数年で人族 最強の勇者となる


人族の思いを託され 勇者すずのパーティーは魔王討伐に向かう


が 敗北


しかし 疑問が 


魔王からは 逃げられない


なぜ 勇者すずが戻ってこれたのか


その後 何度も魔王討伐を依頼しても勇者すずは拒み続けた


勇者すずは本当に魔王討伐にいったのか


戦う前に逃げ出したのでは


魔王の手先なのでは


いろいろな噂が流れた


王達は勇者すずの強さにも疑問をもった


本当に強いのかと


魔王討伐は無理でも 武術大会の参加なら強制することが出来る


王達は各国の最強の勇者達を集めて武術大会を開く


もちろん 勇者すずも参加させた


各国の王達の前で行われる武術大会 勇者すずの本当の実力がわかるはず


そして武術大会が行われた


勇者すずは強かった


それも圧倒的に


王達は確信した 勇者すずなら魔王を倒せると


問題は勇者すずをどうやって魔王討伐に参加させるかだ


人族の国は50 50国の王達が集まり話は決まった


魔王に奪われた楽園の奪還 人族の国々を襲う魔王軍の王 魔王を討伐すると


全ての国から精鋭部隊とそれぞれの国の最強の勇者を派遣すると


人族の総力をあげた聖戦であると


王達は国民に伝えた 


勇者すずの準備が整いしだい 魔王討伐に向かうと


王達は勇者すずが参加せずには入られない状況を着々と作り上げていった


勇者すずの元には各国の王から毎月沢山の豪華な送りものが届く 各国から1人づつ 子供の護衛に


すべての国民が勇者すずに注目する


沢山の護衛に毎日のように届く豪華な贈り物


勇者すずの屋敷の前で祈る人々


それでも勇者すずは決断しなかった


しかし護衛の兵達がダメ押しをする


もしこのままでは 国民が裏切られた思いと襲ってくるかも知れませんよと


護衛の中にも そう思う者が出るかもしれませんよと


あなたに勝てないのは分かっています 怒りの矛先は必ず子供に向かうのではないかと


それでも すずは動かない


それで最後の脅しが


護衛は1年契約なので来月 護衛は全て入れ替えられると


勇者すずに後任の護衛のリストが渡される・・・そこには勇者すずが過去に捕らえた犯罪者達の名前が


心配いりませんよ 罪をつぐない更生した者達ですよ


あなたの子供を襲うなんて ないと思いますよ まさか全ての国の王達がそんな者達を送るはずはないのですから


聖戦の始まりは勇者すずの準備が出来たとき もしくは・・・勇者すずの子供が死亡した時のみと書かれた紙をすずに渡す


全ての王達のサインがされていた


勇者すずの逃げばはなかった


・・・






魔王討伐会議



「勇者すずがいなくても 問題ないのでは」


「あなたも見たならわかるでしょ 勇者すずの強さを」


「精鋭30万 各国の最強の勇者パーティー50組 負けるなずがないではないか」


「魔王軍をあなどるな 負ければ 必ず報復に攻めてくるぞ」


「それは今とかわらないだろ」


「しかし」


「強制はできんだろ」


「それは・・・」


「それならば 策が」


「智将王か 何かよい方法でもありますかな」


「強制でなければいいのですよ 強制でなければ」


「それなら 何度も頼んだぞ 20年間何度も」


「頼み方をかえればよいのですよ 我々が国に戻り国民に発表するだけでよいのです


人族は総力をあげて 魔王討伐をすると 各国から精鋭6千 最強の勇者のパーティーの参加


そして これは聖戦であると 過去に魔王から奪われた楽園を取り返すための聖戦だと


勇者すずの準備が整いしだい 聖戦を開始すると もちろん 勇者すずが同意しない場合は中止だと」


「それで・・・勇者すずが参加するのか・・・」


「たぶん しないでしょうね」


「なっ」


「全ての国は1人づつ勇者すずの屋敷に護衛を出すこと 毎月 贈り物もしましょうか


そして魔王軍に家族を殺された者達を勇者すずの屋敷の前で祈らせましょう


それでもダメなら 護衛の入れ替えですね 過去に勇者すずに捕らえられ恨みを持つ者達と」


「それでは・・・」


「もちろん 罪を償い更生している者達ですよ」


「さすがに 子供に手を出せば 勇者すずが敵になるのではないのか」


「勇者すずも馬鹿ではないでしょう その前に必ず 決断してくれますよ 皆様これに署名を」


聖戦は勇者すずの準備が整いしだい開始する  ただし 勇者すずの子供が死んだときは勇者すず抜きではじめると


・・・








これは


セネが王達を殺して集めた魂から読み取った真実とすずの記憶だよ


酷い















あっ あれは この前の ブフト もう1人は


たけるね


そう 俺とブフトの戦い 俺を殺すために 自称神達から送り込まれたのがブフト


あ~ 負けたのね


仕方ないだろ この男は本当に強かったんだから


えっ 勇者様は簡単に


兄さんは特別だって言っただろ


えっ あつしは この男より強いの


そうですよ 勇者様は最強なんですよ


はぁ~ たしかにね でもね 本当の敵は更に強いかも知れないんだよ


自称神達ね


ああ そうさ


なんで たけるは命を


邪魔だったのさ 俺が 俺は知っていたのさ 次に転生してくるのが すずで その次が兄さんだと

だから 俺は すずと兄さんのために 神の力を集めてたんだよ


転生勇者様達の魂ですか


そう それで 自称神はブフトを俺に送り込んで来たのさ


あっさりとやられたのね


なんだよ 俺だって頑張ったさ 何人も返り討ちにしたんだぞ あの男の強さが異常だったんだ


あつしは あっさり勝ったんでしょ


だから 兄さんは特別なんだって

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます