４３ イリスのレベル上げ
朝食を食べ終わるとタナトスが地下室へ
今日もダンジョンのようだ
しかしタナトスがアイテムボックスから魔物の絵を取り出して見せてきた
どれにするのか選べと言っているようだが……今日行くダンジョンを決めるのか？
かっこいいドラゴンの絵が……こいつを見てみたい……俺は昔ドラゴンを見たことがあるのか？
俺がかっこいいドラゴン絵を見せるとタナトスはなぜか戸惑った顔になり 覚悟を決めたように頷いた
今日はドラゴン退治だ
しかし イリスが何かを叫びながら俺から絵を奪う
そして拒否しているみたいだ
他に見たい魔物がいるのか……他の絵を見ると
赤い竜
グリフォン
騎士
ケルベルス
大きな蛇
確かに他の魔物も見てみたい
グリフォンに赤い竜もいいかも
イリスは欲張りなようで 更に他の魔物を選ばせろと言っているようだ
イリスが俺達を誘導して 何処かに進み出した
そこは沢山の本がある書庫だった
イリスは俺達にスライムとゴブリンの絵を見せてきた
タナトスはスライムとゴブリンの居場所を知らないようだが……それが分かったイリスは自分で本を見て探すと宣言してきた
その間 暇になりそうなので タナトスと稽古をすることに
タナトスの剣の腕はどんどん良くなっている
俺は少しづつ 速度を上げてタナトスとの打ち合いを楽しんだ
昼は庭で食べて休憩した
どうやら このまま昼も稽古をしたいらしい
昼からはイリスも加わり３人で稽古
素人だったイリスの動きは 綺麗になってきた
可愛いので ずっと見ていられる
何か……
上空から強い気配が……
こちらに何かが近づいてくるが……
あれは竜……黒い竜 かっこいい それも可愛い女の子が乗っている
竜は敵意を見せずに庭に降りてきた
竜から飛び降りてきた女の子がタナトスと話す
タナトスの仲間で俺達を竜に乗せてくれるようだ
俺は喜んで飛び乗った
俺達を乗せた竜は空高く舞い上がり 進んでいく
いい眺め 気持ちよい風
しかしすぐに下降しだした
もっと乗っていたかったが……
森に降りるようだ
俺に竜 イリスにスライムを見せるためだったのか
タナトスがイリスにスライムがいる方向を教えている もしかして レベル上げなのか？ スライムならレベルが上がるのか？
イリスがスライムを斬り 真っ二つに
しかし喜んで周りを見ていない
他のスライムに体当たりをされて吹き飛んだ
攻撃を受けた後は視野を広くし 他のスライムの動きも見ながら攻撃出来ていた
そこまでダメージはないと思うが 念のために俺が回復魔法を使った
次に見つけたのはゴブリン
弱そうだが イリス１人では……しかしレベル上げの邪魔は出来ないのでおとなしく我慢だ
イリスがゴブリンに２回攻撃をして倒した
１対１なら スライムもゴブリンも問題ないようだ
奥に進むと５匹のゴブリンを発見
イリスは１人で走って向かっていった
イリスは先頭のゴブリンを２回の攻撃で倒し 左のゴブリンに向かって行く 囲まれないように １対１で戦えるように動いている
イリスの戦いを見ていたタナトスの仲間のセネが走りだし 一瞬で３匹を倒した その速度はタナトスよりも速い それに本気を出しているわけでもないので タナトスよりもかなり実力が上のようだ
イリスも２匹目を問題なく倒す
セネはイリスと会話が出来るようで２人仲良く話ながら魔物を探している
俺にも会話が出来る仲間がほしい 精霊のように俺の話を聞いてくれる人か 通訳出来るアイテムかを探すべきなのか
次に見つけたのはゴブリン３匹
イリスが１対１になるように走り 左のゴブリンに斬りつけ 距離をとり 他のゴブリンとの距離を考えながら１匹目を倒した そして２匹も２回攻撃で 残ったゴブリンも２回攻撃でダメージなく倒すことが出来た
イリスの速さに違和感があったので鑑定して見るとレベルが２になっていた
レベル上げの条件は……１人で戦うことなのか……それとも 経験値のない魔物もいるのか……
夕方までイリスのレベル上げは続きレベル３まで上がっていた
帰りはワープだった
タナトスから指輪を借りて俺とイリスが装備 指輪にはタナトスの力を感じる タナトスからすぐに指輪を使えとジェスチャーされたが……
タナトスが先にワープ……あれっ タナトスから離れることが出来た 別行動出来るチャンスなんだが……俺が動こうとすると危険な感じが……これは……ここから他の場所に動くと死ぬ？
指輪を使うしか……指輪からはタナトスの力を感じるが外せば……んっ 呪われた指輪なのか外せなかった イリスはすでにワープしたが……仕方ないので指輪を使ってワープした タナトスの近くにワープできる指輪だったようだ
ワープした後はなぜか指輪が簡単に外せたが……
この方法を上手く使えば離れることが出来るのか……いや 止めておこう 失敗したら死にそうな予感
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