39 弱っ



朝 起きると体調が良くなっていた


横にはおじいさんがまだ寝ている


まったく どれだけ私のことを好きなのよ


悪い気はしないけど……それなら他の女性に抱きつくのは遠慮してほしいわよね



おじいさんが起きて食事が終わるとすぐに進み出した


妖弧が2匹出て来たので おじいさんがすぐに1匹を倒し もう1匹はおじいさんと私で倒した


しかし その後は戦わせてくれなくなった


私の魔力が回復してないの?


暇なので 何となく魔王を鑑定するとレベルが572に まさか……おじいさんを鑑定するとレベル854に


なんで 高レベルの2人のレベルが上がってるのよ 

どう考えてもおかし過ぎでしょ


このダンジョンのランクって……


おじいさんが寝る時に離れようとしなかったのって 

危険だからなの?


魔王 いったい私をどのランクに連れてきたのよ~



ダンジョン3日目 11階を進んでいると魔物の見た目が変わっていた


鑑定すると名前が空弧


あっ 鑑定出来る項目が増えてる 種族が判る鑑定と魔物の経験値が判る鑑定がある


種族が判る鑑定でおじいさんを見ると人族


魔王を見ると 魔王となっていた


魔物の経験値が判る鑑定を空弧に使うと 経験値25万って はあ どんだけ強い魔物なのよ


そんなに経験値が多い魔物なんて本には載ってなかったわよ


載っていて思い出せるのは……土人形のゴーレムっていう恐ろしい魔物がC級ダンジョンで経験値5万って書いてたと思うけど……その5倍って B級ダンジョン……いや A級ダンジョンってことになるわよね B級でも生きて出た人の記録がないのに


くぅ~ 魔王~ 絶対に私が倒してやるんだから~



今日は15階に着いたところで休むことになった


おじいさんのレベルが856 魔王のレベルが574 私がレベル79


レベル10になるのに あんなに頑張ったのに


強くなったけど……きっとここの魔物の攻撃だと1撃で……私はおじいさんの腕を掴んだまま眠りについた



ダンジョン4日目


眠れたはずなのに あまり回復した気がしない 


恐ろしくて緊張しているだけなの……



15階を進んでいると5匹の空弧が出てきた


おじいさんが4匹を倒し1匹を弱らせてくれた


よし


「風の刃よ かの敵を切り裂け 空刃」


命中したと思ったが 空弧が風の魔法で私の風魔法をそらしてしまった


おじいさんが手から土を出しながらもう1度ってジェスチャーしてきた


土魔法ね


「大地の力よ 槍となり その姿を現せ」


天弧まで距離があったので 小さくなってしまったが命中したようだ


天弧はすぐにおじいさんに倒された


う~ なんだか きつい レベルが上がってるので魔力が増えてるはずなのに 魔那を上手く使えてないのかな……


私が魔力が回復していないことがわかっているのか その後は見ているだけだった


今日は21階に着いたところで休むことに


私が悩んでいることに気づいたのか


「お おじいさん ちょっと」


おじいさんが私を抱きしめてきた


優しく ……身体が温かく ……気落ちいい


私もそっと おじいさんを抱きしめた


すぐに私の右手に物凄い力が……


えっ 何


その力が左手に 右足に 左足に……


もしかして 慰めてくれてるんじゃなくて 訓練?


もう……


セネの時より楽に魔那が移動しているように感じるけど……魔那の力は物凄く大きいみたい


少ない魔力で大きいな魔那が移動しているの?


私が自分で移動させてみると上手く移動出来た


凄い力なのに軽いような 私の魔力をあまり使ってないからなの?ほとんど使ってないような……


私が止めると おじいさんが魔那を動かし始めた


さっきよりも速く 強い力が それでいて温かくて優しい力


私が疲れて眠るまで おじいさんが続けてくれた



ダンジョン5日目


朝 目が覚めるとおじいさんに寄り添っていた


私はおじいさんが起きるまでそのままで


朝食を食べて進み出したが なぜか身体の調子がいい 昨日は魔那操作の訓練をしていたのに……疲れがまったくない


これなら 戦えそうね


しかし現れた魔物はおじいさんが1人で全て倒していった


「おじいさん 私にも 戦わせて 調子がいいの」


おじいさんは首を横に振る


えっ わかっていて首を横に?それとも伝わってないだけなの? 今日は魔王も戦ってないけど?


それに……魔物の数が少ない 種類が変わったの?


鑑定すると天弧 経験値30万


せっかく調子がいいのに


不満だったのは私だけではなかったようだ


魔王がジェスチャーで戦いたいと言っている


おじいさんはしぶしぶ魔王に戦わせたが……


魔王対天弧1匹


魔王が剣を構えて向かって行くといきなり


魔王に雷が落ちた


魔王が止まらすに近づき上段から斬りおとし


天弧は体勢を低くし魔王の右へかわし 雷をその身体に纏わせ 魔王に体当たりした


魔王は吹き飛んだが すぐに立ち上がり剣に黒い炎を纏わせた


魔王が横切りをすると黒い炎が横長で放たれた


空弧はそれを飛んでかわした


それを狙っていた魔王が走って近づき空中の天弧に斬りつけた


直後に魔王と天弧を囲む土壁が出来 見えなくなる


その中央に雷が落ち土壁が壊れた時には 


魔王が方膝をついていて


天弧は倒れていた


魔王が勝ったようだが……


おじいさんは私の手を握ったまま 魔王に近づき 魔王の背中に触れた


魔王の傷が治ったので回復魔法を使ったのだろう


魔王が苦戦するなんて……


その後はおじいさんが1人で倒していった


おじいさんが戦っているのを見ると天弧は弱そうに見えるのに……


今日は27階まで降りて休むことに


今日もおじいさんに魔那操作を教えてもらいながら眠りについた



ダンジョン6日目


おじいさんが天弧を倒した時に玉が出てきた


鑑定するとA級のダンジョン転移の玉となっていた


やっぱり A級ダンジョンだったのね 自分だって1匹の魔物にあんなに苦戦したくせに とんでもないとこに か弱い私を



30階に降りると扉があった


これは……ボス部屋への扉


扉を開けて中を見ると9本の尻尾がある狐がいた


おじいさんは扉を開けた瞬間に走りだし九尾狐に向かっていった


九尾狐の9本の尾が……


あっ おじいさんが九尾狐に斬りつけて倒した


「弱っ」


思わず叫んでしまった


私と魔王がおじいさんの側に駆け寄ると そこには宝箱があった


おじいさんが宝箱を開け……


残念そうに中の剣を取り出した


外れのようだ


おじいさんが外れの剣を私にくれた


素振りをすると違和感なく使えた


私にも装備出来るみたいなので 魔王に鉄の剣を返した


おじいさんから貰った剣を鑑定すると


ヴァーユの剣となっていた


ヴァーユの剣? 聞いたことないけど鉄の剣よりはいい剣のようだ


宝部屋に入ると装備やアイテムがあったが……


おじいさんはすぐに残念そうな顔に


外れのようだ


鑑定すると


A級の素早さの指輪

B級の防御力の指輪

天弧の召喚の指輪

記録の玉

A級のエメラルド

C級のダイア

プラチナの剣

プラチナの槍

プラチナの兜

プラチナの鎧

プラチナの盾

プラチナの籠手

プラチナの靴


プラチナ装備が綺麗だったので持って見たが重い


私にはまだ装備出来ないようだ


私が諦めると魔王がアイテムボックスに収納した


魔王が3つの指輪を私に渡してきた


指輪なら増えてもアイテムボックスに入るわね


指輪をはめると3つとも問題なく装備出来た


脱出の転移の魔法陣に乗る前に魔王がおじいさんに木の剣を渡し それをおじいさんが収納した


転移して城の地下室に戻るとやはりおじいさんの装備やアイテムが


おじいさんはアイテムボックスから木の剣を取りだし魔王に渡した


帰りは問題ないようだ


あまり疲れてないような気もするけど 食事を済ませて 早めに眠った

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