第2章

イリス視点

第28話 レベル上げ


私の勇者様をまたおじいさんにされた


……


許せない


私の新婚生活が 幸せが……


怒りがおさまらない 我慢出来ずに


「何てことするのよ 勇者様の呪いを解きなさいよ」


大声で魔王に向かって叫んだが……


首をかしげるだけ……


「ご 誤魔化すな~」


魔王は困った顔をするだけ……


むむっ あくまでも 知らないふりをするのね


ムカつく……


おじいさんのほうを見ると……まだ裸


アイテムボックスに服くらい入れているはずなのに……若い勇者様なら……


う~


って ここは……どこ?


ここは洞窟? ……もしかしてダンジョンなの?


しばらくすると魔王が進み出した


仕方なく魔王についていく


突然 おじいさんが剣を構えた


魔物なのかな……それならレベル上げが出来るかも


蟻の魔物が3匹


たしか 蟻の魔物は……強かったはず 


でも おじいさんと魔王と一緒なら問題ないかな?


私は剣を構えて前に出た


しかし魔王が私を止めて……3匹の魔物を倒してしまった


あ~ 私の経験値が~


睨むと魔物から出てきたお金を渡してきた


1500エン……お金が欲しいんじゃないのにぃ~


更に蟻の魔物が3匹


しかしまた止めてきた


「なっ 私も戦うは 邪魔しないでよ」


しかし魔王がまた一瞬で倒してしまった


あ~ もう ムカつく


その後も その後も……


私は魔王を指差しながら おじいさんに


「も~ おじいさん 魔王に何とか言ってよ~」


おじいさんに訴えると


おじいさんがわかってくれたようで 魔王に下がるようにジェスチャーしてくれた


「よし 私も頑張るからね」


次に現れたのは2匹の蟻の魔物


横を見るといない……


後ろを見るとおじいさんと魔王が私から離れて見ていた


「えっ ちょっと 私だけじゃ無理よ~ 手伝ってよ」


おじいさんと魔王は……動かない


蟻の魔物は強いのに 城の兵士でも怪我人が出るのに……


「無理無理 くそぉ~ えいっ  きゃっ」


攻撃したが……効かない 更に 噛みつこうとしてきた もう1匹は針で……死 死ぬ


蟻の魔物の攻撃が当たる前に後ろに引っ張っられた


お おじいさん


「ありがとう ま 全く効かないの 一緒に戦って ねぇ」


おじいさんが前に出て蟻の魔物に攻撃を……


蟻の魔物の動きが物凄く悪くなった


行ける


「えいっ えいっ えいっ きゃっ」


蟻の魔物に何度も攻撃したら……


木の剣が折れてしまった


えっ どうしよう


後ろに気配を感じたので見ると 魔王が鉄の剣を渡してくれた……


「あ ありがとう」


魔王にお礼言って 蟻の魔物を見る


蟻の魔物の動きは鈍く 簡単にかわすことができた


私は何度も蟻の魔物に斬りつけた


すると魔物が倒れてお金が出てきた


疲れたけど……倒せた


強い蟻の魔物を私が……


「よし どんどん 倒してレベル上げるわよ」


今日の目標はレベル10よ


鑑定魔法とアイテムボックスが使えるレベル10になるのよ


その後も おじいさんの協力で蟻の魔物を倒していった


お昼休憩になり魔王がサンドイッチとオレンジジュースを出してくれた……最近 食べたいものを出してくれるようになってきた


「鑑定」


まだ無理ね


午後からはもっと頑張るわよ


午前と同じように蟻の魔物を倒していく



疲れた 今日は頑張ったから 最低でもレベル10ね 35匹も倒したんだから


「鑑定  あれっ」


アイテムボックス……


どうやるのかしら……


食事を終えて何度も試してみたが……使えない


おかしいわね……


私はおじいさんと魔王にジェスチャーで私のレベルを聞いてみたが伝わらない……


おじいさんも魔王も指で1って……強い蟻の魔物を35匹も倒したのにレベル1のはずがないのに


更に必死にジェスチャーしたが……また1って


だめだ 伝わらない


私のレベルは……1のはずないし……きっと伝わらないだけよ そうよ たぶん レベル9ね


よし 明日こそは レベル10になってみせる

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