第149話 忘れていなかった



平和で安全な世界


天使族 魔族 獣族 人族が平和に暮らす世界


人口は増えていき


……


食料不足 エネルギー不足 あらゆる資源が不足


この世界は最大の危機を迎えていた


困った時の神頼み


まさに 人々は神に祈るしかなかった


その願いに応えたのが 邪神と呼ばれている神


王達は邪神に この世界を救って欲しいと 神の力で救って欲しいと


邪神は言った 救ってやろうと


邪神の住む世界とこの世界を繋げることが出来るなら問題を解決出来ると


王達は邪神の世界とこの世界を繋げるための門 お互いの世界を行き来出来る門を作ることに


門はどこでも自由に作れるものではなかった お互いの世界の時空が干渉しあう場所でなければならなかった


邪神が指定した場所は獣族の土地 獅子族の国のはるか上空


全ての国の王 全ての種族の王達は協力して獅子族の聖地 神獅亜という場所に天高く伸びる塔を作ることに


長い年月をかけて天高く伸びる塔を バベル塔を完成させた そして 塔の頂上に門を 邪神の世界とこの世界を繋げる門を完成させた


そして 2つの世界は繋がる


邪神は王達の望み通りに全ての問題を解決させるために ノアという部下をこの世界に送り込んだ


全ての問題を解決する計画をノアの箱舟計画と呼ぶ


食料 エネルギー等のあらゆる資源を無限に発生させる箱舟計画


現在 箱舟はダンジョンと呼ばれている


無限の資源とは魔物


ダンジョンだけに発生する魔物を倒し あらゆる資源を手にいれることが出来るように


世界各地に箱舟が ダンジョンが完成した


邪神は言った 願いは叶えたと では 約束の報酬を っと


王達は約束していた 1000人の子供達を差し出すと 王達の子供達を


しかし 1人の后が反対を そして 他の国の后達も


問題は解決したのだから 門を破壊してしまえと


王達も愛するわが子を差し出すことには躊躇いがあった


后達の意見に乗ることに


そして邪神の門を破壊することに


それに気づいた邪神は怒り 邪神の門の破壊を阻止


そして箱舟を ダンジョンを破壊するために 世界に大雨を降らせた


大雨は何日も何ヶ月も続いた


王達は世界中の戦士達を集めて邪神に対抗した 邪神の門を破壊することは出来なかったが 封印することに成功した


しかし あらゆる手を使って完成させた封印はもって50年


封印が解ければ箱舟を ダンジョンを 今度こそ破壊されてしまう


そう考えた王達は世界各地に塔を建てた 天魔の塔と呼ばれる塔を 大雨で沈むことのない高い塔を


ダンジョンの魔物が発生する力を天魔の塔に移して ダンジョンを破壊されてもいいように


計画は上手くいっていた


しかし 問題が


世界各地のあらゆる場所で魔物が発生し始めたのだ


大雨の影響でダンジョンの魔物が発生する力が漏れていたのだ


魔物の発生で人々の暮らしが変わる


あらゆる資源が手に入るようになったが 恐ろしい魔物がどこにでも現われるようになったのだ


外壁で囲んだ街以外での生活が出来なくなった


全ての資源の問題は解決したのだが 望んでいた結果とは違う結果に


そして


50年が経ち 封印が解け 邪神族との戦いが始まる


長い長い戦いの日々が


・・・









俺達が食事をしていると師匠がやってきて


「俺は帰るが ユウ スノウ フレアはどうする」


スノウが「私が転移でユウを送るから1人で帰っていいよ」っと


師匠は暗い顔のまま 分かったっとため息をつきながら 乙姫の方に


そうだ


「師匠 聞いてもいいですか」


「なんだ」


「師匠って 何者ですか」


「何を今更 知っているだろ んっ 何だ」


「え~っと その 神って どんな人でしたか」


「はあ 何が言いたい 転生した時の話はよく覚えていないぞ」


「覚えていないんですか 師匠が 俺でも覚えているのに」


「時間が違うだろ 貴様は まだ3年も経っていないだろ まったく で 何が言いたいんだ」


「じゃあ 聞きますね 師匠は邪神の世界の転生者ですか」


「はあ 何を馬鹿なことを 俺は 俺は」


「覚えていないんですね」


「んん 昔のことだからな なぜ俺が邪神の国の転生者だと」


「男には興味がないので分かりませんが ほら 師匠は獣族の言葉も分かるんでしょ それが気になっただけですよ 邪神族以外に人族の言葉と獣人族の言葉の2つを話せる人はいませんからね」


「そうか 俺にはこの世界に来たころの記憶があいまいでな 俺が はあ~ 俺が邪神の国からだと」


「まあ 可能性の1つですよ 他の世界もあるかもしれませんし 師匠だけ神から特別に話せるようにしてもらっていたのかもしれませんからね でも変でしょ」


「何がだ」


「通訳の指輪ですよ 人族の言葉を理解出来る指輪があるのに 逆がないのは」


「そういわれてみると」


「師匠の認識阻害の指輪の技術が邪神の世界の技術だとすると 邪神に何かをされているのかなっと思っただけですよ」


「はあ そうか 分かった それも考えてみる ここで知ったことが全てではないとは思うが仲間達と相談してみるよ 貴様の言う通り 何が真実なのかは誰にも分からないのかも知れないからな 大切な仲間達と話してみるよ」


「それがいいと思いますよ 師匠は馬鹿だから」


「貴様に馬鹿と言われたくないんだがな はあ~ まあ ここにこれてよかったのかもな 礼をいう 乙姫に礼を言ってから俺は戻るよ」


師匠はそう言って乙姫の元に そして すぐに転移するのかと思ったのだが


・・・


俺からお金を回収して転移していった


くそぉ~ 覚えていたか

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