第129話 どういうことよ




俺はエイルを抱きしめ


キスを


そして


……








エイルは俺を見て微笑む


俺はもう一度 エイルを抱きしめ


キスを


ふっふっ 聞きにきたんでしょ


それはおまけだから後で その前に


ふっふっ


……










ヴァルハラのことね


あっ そういえば


ふっふっ 何しに来たのよ


エイルに会いに来たんだよ


ありがとう


もう一度キスをした後 エイルは話し始めた


ヴァルハラはオーディン様の宮殿よ


へぇ~ そうなんだ


君と結ばれた人だけが行ける場所なの


そうなんだ 神の力がもらえるの


ふっふっ そこでは 君を倒すための力が貰えるのよ


えっ 俺を


うん 暴走した君を倒すための力をね


あっ 心が壊れるっていうやつね 俺は壊れているのかな


ふっふっ 予言書を見れば分かるわよ 女性の心を表しているのよ


心を


今までの予言書は黒の書と呼ばれる禍々しい予言書だったの


えっ あの可愛い絵本みたいな予言書が


それは 女性達が君を愛しているからだよ 君の心が壊れてない証


そうなんだ ちょっとヘンかなって思ってたんだけど


う~ん ヘンはヘンかもね ふっふっ


まあ 女性が幸せならいいけど 俺も今の自分に満足しているからね


でしょうね 私もいいと思うよ


エイルは予言書について何か知っているの


うん 知ってるよ 何でも聞いて


じゃあ 困った時に聞くよ それよりね


ふっふっ もう 本当に何しに来たのかしら


エイルに会いにだよ


ふっふっ


俺はエイルを抱きしめ


キスを


そして


……


俺とエイルは何度も何度も


何度も何度も


……


魂を1つに


……







そして


……









「んっ あ おはよう リズ」


「おはよう もう 寝たと思ったら ずっと にやけていたわよ」


「ははっ まあ 楽しかったからね」


「夢の中でも楽しんでるのね まったく」


「じゃあ そういうことだから 風呂に入ろうか」


「はぁ どういうことよ」

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