第110話 にんにくパワー




「じゃあ 転移するから 俺に捕まってね」


2人が俺に抱きついたので 転移の玉をかかげると


俺達を光が包む




光が消えると 俺達は薄暗い洞窟の中に


足元には魔法陣が


少し進むと洞窟を出たのだが 日の光が差し込まない場所なのか 辺りは薄暗い


そして 目の前には 街が


崖に囲まれた街か


「ちょっと 見てくるから 待っててね」


念のために2人の周りに にんにくを沢山おいて


ジャンプして塀を乗り越えて街の中に


街の中には さっきの男達と同じ 青白い顔で牙の生えた人達が


ここがバンパイアのアジトなのか


まあ にんにくが効くなら怖くはないけどね


まずは


一番大きな建物に向かうことにした


建物に着くと 扉が閉まっていたので 杖で叩き壊して中に


すぐに バンパイア達が出てきたが


にんにくを投げると 苦しみだした


「貴様 何者だ 我らが誰だか分かっているのか」


「ああ クズだろ 可愛い女の子を襲う クズだ」


俺は そう言って 男達を殴りつけていく


「まさか 噂の英雄か 我らの計画を」


んっ よく分からないけど 敵ってことだよね


「ああ そうだ 尻尾を出したようだね」


俺が言うと


「くそぉ 我らの弱点 女神の力まで使えるとは」


えっ 何それ まあ よく分からないけど


「弱点を調べるのは当たり前だろ」


にんにくがここまで効くなんてねぇ


「我らの本拠地に1人で乗り込んで来るとはな しかし もう 遅い 今頃 我らの王が 目的を果たしているだろう」


へぇ~ そうなんだ まあ それは俺には関係ないよ ここは潰すけどね 強そうな王は他の英雄に任せるよ




男達の頭を潰して収納して 建物の奥に


おおっ お宝だね


装備や価値のありそうなアイテムや宝石等が沢山


もちろん 全て収納だ




地下に降りる階段があったので 降りてみると


んっ 実験室か何かかな


大きな水槽の中に見たことのある魔物が3匹


ひひの魔物 キマイラの魔物 黒いスライムの魔物が


ひひの魔物とキマイラの魔物をよく見ると俺がつけた傷が残っている


んっ どうして って言うか こいつら生きているのか


俺が離れた場所から岩を投げて水槽を破壊すると魔物達が動きはじめた


が 動きが遅い


弱っているのか 虫の息かな


岩を投げると3匹とも一撃で倒れ


おおっ


お金が 3匹で3千50万エンも


そして 経験値も


俺のレベルが上がり レベル31と表示されるように


お得だったけど・・・体力も回復していたらっと考えると・・・


俺がギルドに売った魔物を買ったってことかな それなら 指名手配魔物は売らないほうがいいのかな


シルシュはまだ売ってなかったのだが これからも 4匹の魔物は売らないほうがいいのかも


死体を回収して ここは破壊することにした





「おい 女の子はいないのか」


俺がにんにくの効果で苦しんでいるバンパイアに聞くと


「我らは男のみの種族だ」


って ことは街ごと破壊してもいいってことか


しかし 面倒だよね




俺は適当に街を破壊して2人の元に



「お待たせ 2人を襲ってきたやつらだから 全滅させようと思ったんだけど 数が多くて面倒だから もう帰ろうか」


俺がそう言うと


青髪の子がクスクスと笑い アイテムボックスから杖を取り出し かかげた


すると


えっ これって この子が


街を囲む崖が崩壊して街に


って 俺達もやばいよ


「逃げないと」


俺が言うと 青髪の子が またクスクスと笑い俺の手を掴み 杖をかかげた


赤髪の子が慌てて 俺に抱きついた瞬間


俺達は光に包まれ 転移した

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