第108話 2つの落とし物
転移の光が消えると
年老いたギルド職員が1人だけ
・・・
話を聞くと この街の住人は既に避難をしていると
他のギルドの職員達も避難したと
お爺さんは志願して残っていると
俺の役目は逃げ遅れた人がいないか確認しながら
避難民と共に他の国に移動して欲しいと
転移で逃げればっと聞くと 大量にエネルギーを消費する転移の魔法陣では全員を逃がすことが出来ないと
出来るのは1部のお金持ちだけだと
街の外の砦付近で2匹の化け物が暴れているので絶対に近づかないようにとだけ注意を受けて
俺はギルドを後にした
街を見渡すと 外壁は何箇所も破壊されていて
街の建物も半分くらい壊れていた
魔族となんか戦いたくないから 逃げ遅れた人でも見つけて 早めに避難した方がいいだろう
街を出て周辺を見渡すと
う~ん 北だけ 気配が何もないか 他の方向は危険な感じが・・・
なら とうぜん 北に行くしかないよね
北に行けば この国から出ることが出来るだろうし
走って移動しているが まったく誰もいない
しかし 化け物が戦った後なのか 地面のあちらこちらに大きな穴が
しばらく 進んでいると
あれは・・・ 死体
あっ
可愛いのに くそぉ 来るのが遅かったか
近づいてみると 2人の可愛い女性が大怪我をして倒れていた
砂や血で汚れているが 2人とも凄く可愛い
胸に手を当てると 柔らかい じゃなくて 温かい
んっ 生きているのかも
鑑定してみると
あっ 表示されないか
死人を鑑定しても何も表示されないのだ
しかし 女性達がピクリと動いた
って言うか 背中に綺麗な翼が
もしかして 獣族だから 鑑定出来ないのか 2人とも亜人ってことなのか
俺はB級ポーションを取り出し 女性達の口に
しかし 意識がないので飲むことが
俺はためらわずに 口に含み 口移しで飲ませることに
よし 2人とも飲んでくれた
首輪をしてないってことは持ち主がいないのか
う~ん 拾った俺の物ってことでいいんだよね
・・・
俺は2人に首輪をつけた
う~ん
B級ポーションを飲ませたけど まだ 傷が完治してないのか
B級ポーションとは上級ポーションなので ほとんどの傷を治すことが出来るのだが
まあ 眠り薬を飲ますついでに もう1本B級ポーションを飲ますか
そして 俺は2人を抱えて 北へと走って進むことにした
24時間経っても 2人は目を覚ますことがなかったが・・・
鑑定してみると
えっ 壊れてるのかな
奴隷の首輪を付けて24時間経つと レベルだけ鑑定出来るのだが・・・
じゃあ こっちの子は
あっ やはり 壊れているのか
とりあえず 食事の代わりに 口移しでB級ポーションを飲ませることにした
2人目の青髪の子に口移しでポーションを飲ませていると 青髪の子が目を開けて 俺をじぃーと見つめてきた
目を覚ましたようだが 残りのポーションを口に含み 口移し
青髪の子はポーションと分かっているからなのか 素直に口移しで 飲んでくれた
俺は通訳の指輪を取り出し 青髪の子の指につけて
2人を俺の奴隷にしたことを話した
すると 青髪の子はクスクスと笑い出した
え~と 落ち込んでないならいいけど
2人で食事をしていると 赤髪の女の子が目を覚ました
起き上がると 青髪の女の子を睨み何かを話している
青髪の女の子はくすくすと ずっと笑っているけど
2人とも同じような綺麗な翼が背中にあるので仲間だと思うけど……仲が良くないのかな
まあ 翼の色は違うけど……
とりあえず 赤髪の子にも食事をしてもらうことにしたが じぃーと 俺を見ている
俺が大丈夫だから 食事をしてっと言うと ようやく食べ始め 美味しそうに食べてくれた
物足りなさそうだったので 追加を出して 俺と青髪の女の子はデザートのケーキを食べることにした
もちろん 赤髪の女の子にも 食後に出してやると 喜んで食べてくれた
これまでにB級ポーション5本を飲ませたのだが 赤髪の子は元気がいまいちだったので 早く寝てもらうことに
青髪の子は俺の側から離れなかったので
キスをすると 驚いた顔をしたが 嫌がるそぶりを見せなかったので
抱きしめて
キスを
すると 赤髪の子が側にきて 俺達をじぃーと 見つめてきた
青髪の子は赤髪の子を見た後
俺ににっこり微笑み
赤髪の子に見せつけるように
キスを
そして
・・・
赤髪の子は まだ じぃーと 見ていたので
抱きしめようとすると
拒まれたので 諦めて
青髪の子と
キスを
そして
もう一度
・・・
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