第101話 魔散石の玉




「姫 貴様 姫に何を」


いきなり 部屋にミラベルが


「ふっふっ お礼ですよ」


「姫 あなたは この王国の次期国王ですよ その相手となると」


「ふっふっ 分かっていますよ でも 振られちゃいましたけどね」


「でも その」


「クスクス 結婚はダメでも ねぇ」


サリアは笑いながら俺を見ると


ミラベルが俺を睨みながら剣を抜き


「貴様~」


サリアはクスクス笑いながら


「もう少し2人でいるので ミラベルは先に城に戻っていてね」


「姫 ダメですよ どこの誰だが分からない男と 万が一  それに王様が いますぐに城に戻ってこいと」


「じゃあ ミラベル 私の代わりに彼にお礼をしてね」


それいいね って俺がミラベルを見ると


ミラベルは俺を睨みながら


「私も一緒に戻ります そして この男も連れて行きます」


う~ん


「じゃあ もう一回だけ」


っと俺が言うと ミラベルは顔を真っ赤にして 剣を俺の首元に


「いますぐだ」


っと


サリアが笑いながら 俺にキスをして


「じゃあ 続きは後でね」


っと








意味が分からないけど 一人で寂しいし 

まだサリアと別れるのも あれなのでついて行くことにした


俺の周りには兵士達が30人くらい


姫であるサリアを守っているのだろうか


サリアに さっきの男達のことを聞くと

アブソート教団の信者だと

第4の英雄との結婚の話を持ちかけてきていたと

父である王は その話を受けようとしていたが

サリアが独自に調べた 第4の英雄の人物像と一致しない人物だったそうだ

そして 俺の顔を見て クスクスっと笑い 噂の第4の英雄と一致しますね っと




俺達は王の待つ 王座まで行き


「お父様 今回の英雄との見合い話は悪魔族が絡んでいたようです」


「うん そのようだな しかし 第4の英雄が偽者なのか本物なのか見分ける方法がなくてな」


「それなら 偽者です 本物は彼ですから」


っと俺の方を見て にこりと微笑んだ


「ほう このタイミングで また英雄を名乗る男が 都合がよすぎるな」


王が俺を睨む


その時 兵士に囲まれている男が


「俺が本物だ そんなガキが英雄のわけがないだろう 見分け方は簡単だ 2人で戦って勝った方が英雄だ」


んっ 何だ こいつが偽者なのか


鑑定すると ラフル 31歳 レベル82


って 11歳じゃないじゃん


俺が指摘すると 王が教団が例外もあると言ってきたと


って その教団がどう考えても怪しいだろう


王が俺に英雄なら戦って勝てっと 勝てば英雄として認める そして サリアの旦那になれと


どういう理屈でそうなるんだよ この国の王は馬鹿なのか


俺が断ると


サリアが笑いながら


「お父様 すでに 私は差し上げました なので賭けの商品にはなりません なので 彼が勝てば ミラベルを差し上げましょう」


っと


王は俺を睨み そして


「第4の英雄は女好きとの情報があったが 貴様 娘に ・・・ まあ よかろう 貴様が負ければ死刑だ」


ええっ


サリアはクスクスと笑い ミラベルは はぁ~ っとため息を


え~と 戦いからは逃げられないってこと


サリアの方を見ると 俺ににっこりと微笑み 手を振ってきた


はぁ~


・・・


偽英雄が俺の前に


う~ん 負けたほうは死刑なのか


はぁ~ 仕方ない


王が


「はじめよ」


と叫ぶと


偽英雄は にやりっと微笑


そして 左手に玉を取り出した


そして 右手に剣を持ち


「勝負あったな」


っと


えっ どういうことだ


まあ いいか


「魔那よ 我に力を」


体に幻影の光を纏う


「なぜ 魔法が」


偽英雄が叫んでいたが


俺は


「飛翔」


っと叫び ジャンプして 偽英雄の上空から


「氷山」


普段の俺では持つことの出来ない巨大な氷の塊を偽英雄の上空から落とした


「なぜ 魔法がああああ」


そう言いながら 偽英雄は巨大な氷の塊に潰された


勝負は一瞬で終わってしまったよ


王 そして 周りの兵士達も呆然としていたが


サリアが


「お父様 これで決まりですね」


っと 言うと 王が俺に跪き


「申し訳ありませんでした 英雄様 偽者に騙されてしまうなど」


そう言って頭を下げてきた


ええ 俺が英雄だって信じるの 本当にこの国は大丈夫なのか


「それより 教団が怪しいなら 徹底的に調べたほうがいいんじゃない」


って俺が言うと


「英雄様がそう言うのでしたら ただちに」


っと言って 兵士達に国内のアブソート教団施設全てを調べろと指示を


えっ そこまでしろなんて言ってないんだけど


サリアがクスクスと笑いながら


「英雄様 賭けのミラベルを旅のお供にお連れ下さい」


っと


俺が


「それは 遠慮するよ」


っと言うと


クスクスと笑い じゃあ 今夜 ミラベルを っと言ってきたので


よろしくお願いします っと言うと


ミラベルは呆れた顔を


それを横で聞いていた王が


噂通りの英雄だな っと


・・・


どんな噂になっているのか 怖くて聞けないよ

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