第74話 竜の巫女10



ふぁ~ぁ あっ やっぱり


カピカピに


う~ はずい 何とか バレないように


最大の難関は俺に抱きついて寝ているティアだ


ティアを そぉーと


外そうとしたら 目が合う


「んっ おはよう」


「うん おはよう ティア」


ティアの目線が……


うっ 気づかないでくれ


「んっ ふっふっ 足りなかった」


「えっ 何がかな」


あ~ ばれたかな


「お風呂にする それとも わ た し」


ア~ アウト


「お風呂で 私 でお願いします」


「ふっふっ」


俺はベットを収納してお風呂を出した

綺麗に洗ってから 私を ティアを選択した

……




「あ~ 朝から お風呂でって」


ミーユがテントに入ってきた


「おはよう ミーユも一緒にどうかな」


「おはよう ミーユ 私は一緒でもいいよ」


「もう ティア様まで それより大丈夫ですか

あれから ずっと 寝ていたんですよ」


「ああ 心配掛けてごめんね 元気になったよ

試してみる」


「もう」


「ふっふっ」


「ごめん ごめん 初めてだったからね」


「えっ 何が」


「必殺技かな 体の気? 体力かな?

特別な力を消費して強い力を生み出す技

必殺技を初めて使ったから 体力を使いすぎて

しまったみたいだよ」


「そうだったんだ」


「もう 大丈夫ですか」


「そうだねぇ え~と おっ 体力86%だって」


俺は 体力と魔力を測定する玉で鑑定してみた


「よかった 大丈夫みたいですね」


「で 獣人は」


「昨日 帰って行きましたよ 

しばらく待ってましたが……

テントの中を覗いても ずっとティア様と」


「ふっふっ」


「じゃあ 今日から 稽古再開だね」


「言われなくても 毎日してますよ」


「さすが ミーユ もう少しで終わるから

先に 稽古しててよ」


「いいえ 私もお風呂に入ります」


ミーユは顔を真っ赤にして 言ってきた


か 可愛い


俺はミーユをすぐに抱きしめると


「服が濡れます」


「それがいいんだよ 着替えは沢山あるからね」


俺達はお風呂を満喫した


……





テントを出ると すぐに

ちゃちゃ ばにら ちょこが抱きついてきた


「おはよう ちゃちゃ ばにら ちょこ

ゆっくり寝て回復したから みんなのレベル上げを再開するからね よろしく」


ちゃちゃ ばにら ちょこは頷く


1人づつ抱きしめ キスを


なぜか 女性達が全員並んでいた


嬉しいから いいけどね


しかし キスをする時に……


満足出来ていないなら いつでもと言われたが……


何のことだ


う~ん


みんなが言ってくるが……


すぐに答えが


洗濯なら任せてくださいと


あっ バレてる なぜか みんなに


なぜ カピカピがバレた……はずい



食事の時にティアに聞くと


「ふっふっ みんなで頑張るね」


って 犯人はティアか




レベル上げのために移動を始めたが

魔物が全くいない


う~ん なぜだ 魔物が沢山いる森のはずだが……

そういえば 野宿をしている間も 全く魔物が……


しかし1時間ほど進むと魔物の群れが次々に現れた

偶然だったのかな

俺 ちゃちゃ ばにら ちょこで魔物をサクサク倒していった




夕食を食べている時に ティアが今日倒した大牛の魔物で料理をしたいと言ったので 作ってもらうことにした

料理が得意って言っていたから楽しみだね

俺がエン道具の調理器具を出したら 喜んで色々作り始めた

ティアが1人で大牛の魔物を解体した時はびっくりしたけどね

他の女性達は みんなで村の伝統料理を作るそうだ

見ていたら 穴を掘ったり 大きな葉っぱを集めたり 石を焼いたりして

最後は 埋めていたようだった


ティアの方に行くと

テーブルで ばにらとちょこが分厚いステーキを食べていた

食事はしたばかりだったけど……

俺が近づくと ばにらが肉を1口食べさせてくれる

うまい 

ステーキは焼くだけだから 違いはないと思っていたが どうやら違うらしい

ばにらとちょこがお代わりするみたいなので

ティアに頼んで 俺の分も焼いてもらい ちゃちゃと半分づつ食べることにした

その後も 沢山焼いてもらい収納した

アイテムボックスに入れると時間経過がないので

いつでも 作りたてを食べることが出来るからね


他の女性達は 蒸し焼き料理だったようだ

彼女達もアイテムボックスが大きくなったので 各自で収納してもらった




この服は何


これはティアにとって大事な服なんだよ

まずは この白衣だね

そして 緋袴

最後は この羽織を着ればバッチリだよ


似合ってる


ティア 可愛いよ 凄く似合っているよ


ふっふっ 着たままなのね


それがいいんだよ おいで


うん


ティアを抱きしめ


キスを


そして


……

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