第11話 幸せな時間



目が覚めるとエメラルドグリーンの妖精が いや アリーチャが俺の横に 机には猫耳のカチューシャが


獣族の亜人も獣人も 人の言葉が話せない 獣族に通訳の指輪を付けると獣族は人の言葉が解るようになるが 人に付けて獣族の言葉が解る指輪等はないそうだ


「おはよーにゃあ」


「おはよう アリーチャ」


するとアリーチャが俺を引き寄せ キスをしてきた


猫族の亜人じゃなかったがアリーチャは可愛い 綺麗なエメラルドグリーンの髪と瞳 我慢なんて出来るはずがなかった





「もうすぐお昼だけど宿の仕事はいいの」


「あっ そろそろ起きますかぁ 他のお客は来ないと思うけどね 出掛けるなら私が掃除しておくね」


「えっ 俺以外に泊まる人いないの」


「だってここに泊まれるのはA級の冒険者くらいなのよ」


「俺は泊まってよかったの」


「よくわからないけど ゴランダの森の魔物を沢山持ち込んだんでしょ ギルドマスターも驚いていたわよ」


「そうなんだ 魔物の討伐で決まるんだぁ この宿に泊まればアリーチャがいるのに 他の冒険者は何でもっと頑張んないの」


「ふっふっ 条件が厳しいのよ A級の冒険者でも厳しいくらいにね」


「俺はアリーチャに会えるなら 頑張るけどね」


「ありがと そろそろお出掛けするんでしょ そうだ その前に 一緒に昼食はどう」


「そうだね 昼食を食べてからギルドに行くことにするよ」




宿から出たのは3時過ぎ 仕方ないのだ 


ギルドに行き 奴隷の首輪を4つ 通訳の指輪を5つ 眠り薬を5つ(25錠)を購入することにした

お金があるので 思いきって5人分を買うことにしたのだ 奴隷の首輪は1つ持っているので4つにした 注文した時 ギルドのおじいさんは苦笑いだった 獣族を1人捕まえるのも大変なのにって


すぐにアイテムについての講習を受けることが出来ると言われたので参加することにした


奴隷の首輪は付けてから24時間後に発動する 発動すれば命令が出来るようになる 人以外の場合は通訳の指輪を付ける必要がある 奴隷が敵意や逆らったりすれば 即座に奴隷の首輪が首を締め付ける 命令に反して攻撃出来ないが 必ず細かく命令するように強く言われた 武器で攻撃してこないように 噛みついてこないように 爪で攻撃してこないように は絶対に命令するようにと言われた 攻撃してこないようにだと命令が弱いそうだ もちろん命令を破って攻撃しようとすると首が締まるがそれを我慢して攻撃してくる獣族が何人もいたそうだ 毒殺しないようにとかも命令したほうがいいのかな?バカな獣族だと命令の意味がわからないで攻撃してくるってことはないのかな?


獣族は捕まえることが出来ても必ず暴れるので眠り薬を飲ませる必要がある この眠り薬は強力で24時間近く眠らせることが出来るそうだ 奴隷の首輪が発動すれば命令出来るので楽に連れて帰ることが出来る


持ち主の登録 奴隷の名前 奴隷との距離について

ギルドで 奴隷の持ち主の登録が出来る これをすれば正式に奴隷の持ち主だと認められる

ギルドで奴隷の名前の登録が出来る 登録した後に奴隷を鑑定すると名前が出るようになる

ギルドで奴隷の首輪に奴隷の持ち主と奴隷の距離を設定することが出来る 何メートル以内まで離れていいのかを設定出来るのだ これを設定することで奴隷に買い物に行かせたり 離れた場所で仕事をさせたり出来る


講習が終わりギルドを後にした この街は一般の人が少ないので店がほとんどない 普通なら街にいても暇なんだろうけど……


「ただいま~」


「お帰りにゃあ 一緒にお風呂にゃん」


俺は充実していた



アリーチャは冒険者をしていたが両親の勧めで冒険者を辞め この仕事についたそうだ 仲間がゴランダの森で死亡してしまったこともあり素直に従ったと この街の周辺は魔物が多いので いろんな手段で冒険者を街に集めているらしい その1つが高級な宿にアリーチャ付きみたいだ もちろん特別なサービスは俺だけって言ってたが……


翌日 街の近くまで 魔物の群れが来て 冒険者に強制依頼が出された が……D級の大猿という強い魔物の群れだったので E級の弱い俺には関係がなかった 強制依頼が出来るのは魔物のランク以上の冒険者に対してのみなのだ




俺は狩りの日まで アリーチャと幸せな時を過ごした

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