第2章 東雲学園編 新生活とオリエンテーション

第1章あらすじと主な登場人物

 『第2章 東雲学園編』に入る前に、『第1章 転移編』のあらすじと、主な登場人物を掲載させていただきます。


 こちらは、純粋に学園モノのみを読みたい、と期待された方用のあらすじです。

 非常に簡単なストーリー、登場人物紹介となりますので、第2章で多少の情報不足があるかもしれませんが、その点はご了承ください。


 第1章をお読みになられた方は、飛ばして頂いても構いません。


※名前が『』で括られている人物は、人物紹介が下部にあります。



 以下、第1章あらすじ



 強盗事件によって両親と妹を亡くした『間宮真也まみやしんや』は、中学三年生の初冬、くしゃみと共に異世界へと飛ばされた。


 一見、現代日本と全く変わらぬその世界は、100年前に現れた殻獣かくじゅうと呼ばれる化け物と、それに対抗しうる超能力者、オーバードが社会に根付いた世界だった。


 そこで真也は、瓦礫にまみれた自分の死体と、青い目をした軍人の少女『レイラ・レオノワ』と出会う。


 真也は、殻獣による突発的な災害の真っ只中に転移しており、襲ってきた殻獣によってレイラとともに殺されそうになるが、オーバードとして覚醒し、これを撃退する。


 その後、真也は国際防疫軍こくさいぼうえきぐん(通称国疫軍こくえきぐん)に身柄を拘束され、東日本ひがしにほん異能研究所いのうけんきゅうじょ(通称:東異研とういけん)に引き渡される。

 道中、護送車に共に乗り込んだ軍人、レイラ、園口雄一そのぐちゆういち少佐、ウッディ・グリーンウッド曹長に身の上を話し、自身が置かれた環境を少しずつ理解していく。


 東異研へと引き渡された真也の面倒を見たのは、同研究所の異能解析室の室長、『津野崎真希つのざきまき』という女性だった。

 彼女から真也はこの世界の説明をうけ、最初に見た死体が、この世界の間宮真也のものだったと告げられる。


 東異研の付属病院にて過ごす真也。

 真也は、3年前に失った妹と同じ名前であり、この世界の間宮真也の妹である『間宮まひる』との面会が行われることとなる。

 この面会は、真也を元の世界に帰したくない津野崎が用意したものだった。


 レイラと共に面会に臨む真也。その面会では普通に接していたまひるは、帰宅後に精神を錯乱させ、真也を自分の兄だと思い込むようになる。


 翌日に真也の元を訪れたまひるは、真也に対して家族のように接し、また真也は、少女の境遇に同情し、そして、自身の妹と姿を重ね、兄のフリをすることとなった。


 真也は東異研による、真也の異能の検査に協力し、この世界での戸籍を得る。まひるを放って置けない真也は、この世界に残る事を決意する。

 また、津野崎がその真也に東雲学園しののめがくえんという学園への入学を打診し、真也はこれを受け入れる。


 この世界の間宮真也の家へ帰宅する真也。まひるとの奇妙な同棲が始まる。

 後日、真也とまひる、そしてレイラは3人で出かけ、その際に、まひるが真也のことを完全に兄だとは思っていない事を確認する。


 退院から2週間経ったある日、真也は進展のない焦りから、まひるの部屋へと侵入、この世界の間宮真也の遺品を発見する。


 しかし、それに気づいたまひるは錯乱し、真也へと、兄は真也であると詰め寄る。


 真也は、自身は兄ではないが、まひるを1人にしないと説得し、2人はそれぞれの兄妹を認めながら、共に生活することとなる。


 この世界の真也と、今ここにいる真也。亡くなったまひると、今ここにいるまひる。私たちは、4人兄妹である。まひるはそう真也へと伝え、真也を「お兄ちゃん」と呼ぶことを願い、真也もまたそれに応えた。


 まひるが落ち着きを取り戻し、レイラへとそれを報告する2人。

 真也がその場を離れた後、レイラは死んだシンヤへの淡い思いをまひるへと明かし、少しずつ前を向いていくと宣言し、その場を去る。


 まひるは、真也への恋心を芽生えさせながらも、他人となることで真也と離れる可能性を感じ、妹という身分に潜みながら彼の側にいるという選択をするのであった。



  以下、第1章の主な登場人物


 説明例


 名前(第1章で表現されたことのある別名)

オーバードか、一般人か

 オーバードである場合、その種類:強度

 ※こちらの表記の詳細については、「016 オーバード(超越者)」をご覧いただければ理解しやすいかと思います。

異能内容:

 その異能が、どのような能力であるか


 それ以下の部分は、第1章で判明している各登場人物の特徴。




 間宮真也(異世界同位体)

オーバード 

 エンハンスドマテリアル:ハイエンド

異能内容:

 棺の蓋の形をした大楯を、最大13枚生成する。それぞれの盾が真也の意のままに動き、また、真也の指示に従って自立行動する。


 本作品の主人公。11歳の時に強盗事件によって家族を失った。中学3年生の初冬、物語の舞台である、殻獣とオーバードが存在する世界へと異世界転移する。

 過去の経験から、(特に他人の)死に対する恐怖心が強い。

 『守る』という行為に固執する以外は、主体性のない今時の若者。




 間宮真也(シンヤ、アナザー間宮、間宮')

オーバード

 エンハンスドスペシャル:ハイエンド

異能内容:

 自分の死を条件に、異世界から最強の異能を持つ人物を召喚する。


 主人公の間宮真也が物語の世界に来るきっかけとなった、もともと物語の世界に生きていた間宮真也。当たり前だが、既に死去している。

 3年前、殻獣災害により、両親を失っている。レイラやまひる曰く、お人好し。




 レイラ・レオノワ(レオノワ特練上等兵)

オーバード

 ???

異能内容:

 様々なサイズの黒い杭を生み出す。投擲し、相手を貫通させると、その相手の行動を阻害することができる。


 主人公が最初に出会った少女。ロシア人。金髪に、青い瞳。整った顔立ちを持つ。

 ひとりぼっちでいることに対して、何か思うところがあるようで、真也に友人になると宣言する。どこかポンコツで、センスや感性が一般人と離れている面がある。

 単語を切るような、独特な喋り方をする。




 津野埼真希 (ツナギの)

オーバード

 エンハンスドスペシャル:8

異能内容:

 目視した相手のオーバードとしてのカテゴリーと強度が分かる。


 東日本異能研究所、異能解析室の室長。

 長身だが、猫背のためあまりその特徴は目立たない。髪の毛はくせ毛で、眼鏡をかけており、いつも怪しげな笑顔を浮かべている。

 物語の世界にきたばかりの真也に対して、親身に接する。その裏には、最強のオーバードたる真也を、この世界に引き止め、自身が異能顧問として所属する学園へ引き入れる魂胆もあったようだ。

 「ネ」や「〜、ハイ」といった、独特な語尾をつけて喋る。




 間宮まひる

オーバード

 ???

異能内容:

 自身と同じ姿の(真也曰く)コピーを作り出すことができる。コピーは別個に行動することができ、喋ることもできる。

 第1章内では、最大4体作り出した。


 この世界にもともと生きていた方の間宮真也の妹。明るく、元気な少女。

 兄を失った衝撃から錯乱し、異世界からやって来た真也を兄と思い込むようになる。

 その後、真也によって正気に戻るも、引き続き、真也を兄と慕う。その奥底には、真也に対する恋心があるようだ。

 仲の良い人と喋るときの一人称は「まひる」。

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