第90話 帰路へ

 サリー:人間の皆さんおはようございます、ナレーターのサリーです♪不戦勝となって帰国する事になったイザベラさん。おやおや?お土産コーナーで悩んでいるのはダグラスさんでしょうか?


 魔界時間9:48 帝都次元国際空港国際線ターミナル お土産コーナー


 ダグラス:薬膳饅頭やくぜんまんじゅう薬草煎餅やくそうせんべい・・・オ〜ウ、どれにするか迷いマ〜ス。


 イザベラ:あれ?ダグラスさん?   


 ダグラス:お?これはこれは、奇遇デスね♪


 イザベラ:何方どなたかにお土産ですか?


 ダグラス:イエ〜ス。明後日に魔鏡証券まきょうしょうけんとの商談があるのデスが、そこの社長サンにお土産買おうと思ってるのデ〜ス。


 イザベラ:幻魔ドラッグの件でですか?


 ダグラス:イエ〜ス!数ある魔界の証券会社の中でも鉄壁の防衛策を持つ4社、その1社である魔鏡証券サンが1番頼りになると考えアドバイザー契約を結んでもらうよう頼もうと考えてマ〜ス♪


 イザベラ:そうですね、でしたら・・・  


 薬草煎餅を取り出すイザベラ


 イザベラ:これなんてどうです?魔鏡証券の社長は大のアニメ好きで、特に異世界ものが好きらしいですよ。この薬草煎餅はそのアニメとのコラボ商品ですからきっと商談もスムーズにいくと思いますよ♪


 ダグラス:オ〜ウ、それは知りまセンでした!ではコレを買いまショウ♪


 会計を済ませるダグラス


 イザベラ:取引きは明後日の14時、大丈夫なのですか?天界の企業は強引な手で仕掛けてくるので有名、時間外取引を仕掛けてくるんしゃないのですか?


 ダグラス:ノ〜プロブレム!問題ありまセ〜ン。既にをしてありマ〜ス。向こうもそれまで絶対に手出し出来まセンよ♪


 イザベラ:流石は鉄壁総裁の通り名を持つダグラス・ワイヤット総裁、抜け目がありませんね♪


 通話をするダグラス


 ダグラス:ちょっと失礼・・・私デス・・・オ〜ッ!これはこれは、お世話になるデ〜ス♪・・・ええ、そちらサンとの商談までの時間稼ぎはバッチリ・・・そうデ〜ス、お土産楽しみにしてて下サ〜イ♪それでは失礼。 


 通話を切るダグラス


 ダグラス:それでは一足先に失礼するデ〜ス。


 搭乗口へ向かうダグラス


 イザベラ:さて、こっちもお土産買おうかな。 


 15分後アナウンスが流れる


 アナウンス:お客様にご案内致します。帝王都サタンヘイルダム方面ゲートの空間ゲート展開準備が完了しました。帝王都サタンヘイルダム方面ゲートをご利用のお客様にはご搭乗のご案内を開始しますので搭乗手続きがお済みでないお客様は至急、搭乗カウンターまでお越し下さいますようお願い申し上げます。


 イザベラ:そろそろ時間ね。 





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る