第47話 皇后救出作戦(後編)
アオイ:皇后アネッサ様を救出するべく精神世界へ突入した4人、そこは凶獣ネガティブフロッグによって荒らされていた世界でした・・・
魔界時間21:00 皇后アネッサ精神世界
雛:むむぅ!あっちも、こっちもあなだらけどしゅ‼︎
リタ:コレぜんぶカエルさんがやったの?
ヴィクター:如何に巨獣と同等の大きさの凶獣とはいえ、広大な精神世界。1匹で食い荒らすのは不可能の筈でゴブ。
アキラ:もしかしたら巨獣同様、眷属がいるのかも。
モニターに映るオリビア
オリビア:アキラ殿下の仰る通りです。凶獣にも眷属はいます。炎属性と氷属性の2種類の蛙型眷属がいます。その数2種類合わせている5000億匹です。
ヴィクター:ご、5000億だと⁉︎
オリビア:眷属のサイズは1番大きいものでも巨獣の眷属同様に凶獣の半分。それが5000億匹いれば精神世界もズタズタになってしまいます。こちらは引き続きネガティブフロッグに対抗出来る巨獣を調べるので皆さんはネガティブフロッグ本体を探して下さい。
通話を切るオリビア
リタ:う?
雛:リタちゃんどないしたん?
リタ:あそこ、ひかってる。
アキラ:本当だ、光が2つ。
ヴィクター:行ってみるでゴブよ。
一方・・・
オリビア:う〜ん。ネガティブフロッグの天敵になる様な巨獣となると、普通蛙なら鳥獣類か肉食魚獣類だろうけど。
モニターに映る神族の科学者
???:奴に対抗出来るのは
オリビア:あ、貴方は!ゲルマルク・鶯博士⁉︎
ゲルマルク:炎と氷の2つの属性を併せ持つネガティブフロッグはカメレオンの様に自在に属性を変える能力を持っている。ネガティブフロッグを倒すのならあの2匹のコンビネーションが勝利の鍵となる。
オリビア:どうして協力してくれるの?
ゲルマルク:カオスに冒されていたとはいえ、
オリビア:鶯博士・・・
ゲルマルク:時間がないぞ、ビバロン王国に協力要請を出すんだ!
オリビア:その辺は大丈夫、シーラント諸島連合国の双子の大統領がいつでも出動出来るように許可を得ているわ!
ビバロン王国へ出動要請を出すオリビア
『精神世界内』
ヴィクター:あれは!余がアネッサにプロポーズする時に贈った結婚指輪ではないか!
アキラ:こっちは幼い頃に母上に贈った手製のブローチ!
ドルフ:そう、この2つが彼女の心の支えとなってこの精神世界の崩壊を食い止めているのです。貴方達が贈った2つの贈り物が無事な内に倒さないと・・・
???:グエーーー!な、何だこの眩しい光は‼︎
リタ:あ、がまくちさいふ♪
雛:そんな、こないなところにサイフなんて・・・ホンマや!
※決して某大御所芸人ではありません
???:だーれーがガマ口財布だ‼︎
アオイ:このガマ口財布・・・じゃなかった。蛙型の巨大生物こそ、精神世界を食い荒らす凶獣ネガティブフロッグです。
フロッグ:どいつもこいつもヒトの住処に土足で入り込んでガマ口財布ガマ口財布って好き放題ぬかしやがって‼︎
ヴィクター:ここはアネッサの世界だ、貴様の住処ではないでゴブ!
アキラ:母上の中から出て行け!
フロッグ:あ〜ん?・・・ああ、この精神世界の主の旦那と倅か。グエ〜ックエックエ!お前の嫁さんの心は美味だぞ〜♪
ヴィクター:おのれ!
フロッグ:お?闘るのか?ここで暴れたらお前の嫁さんの心は永遠に凍りつく事になるぞ〜♪ん〜?
アキラ:クッ!
蒼流鯉と紅流鯉を引き連れて精神世界に入ってくるスピリアルドルフ
ドルフ:お待たせしました!
雛:ふおー!おっきいコイはんどしゅえ〜♪
リタ:リタあのあかいコイさんがいい♡
蒼流鯉と紅流鯉に乗る2人
雛:あおいコイはんよろしゅうに♪
蒼流鯉:うむ!なかなか清らかな心を持った子だ。共にこの精神世界を救おうぞ!
リタ:あかいコイさんよろしくね♪
紅流鯉:うむ!共に闘おう清き心を持ちし人の子よ!
フロッグ:ぐぬぬ!たかだか魚風情が調子に乗るなよ!野郎ども‼︎
2500億匹の赤い炎の蛙型眷属が集まりネガティブフロッグの身体が縮み色が赤くなる
ヴィクター:クッ!これではどれが本体か分からんでゴブ!
蒼流鯉:フッ、それで隠れたつもりか♪ゆくぞ、ハーピィ族の幼子よ!しっかり掴まっておれ!
雛:ハイな♪
高速で泳ぎ2500億匹全て丸呑みにして本体を吐き出す蒼流鯉
フロッグ:グギャーー!
身体が元の大きさに戻り腹部から核が出てくる
ドルフ:あの核を攻撃してください!
ネガティブフロッグの核に向かって突進した蒼流鯉から核に飛び移り、世界樹の木の皮でできたハリセンで叩く雛、すかさず雛を連れて離れる
フロッグ:ふぐぉ!・・・ふ、巫山戯やがって!野郎ども!
2500億匹の青い氷の蛙型眷属が集まりネガティブフロッグの身体が縮み青くなる
蒼流鯉:兄者!
紅流鯉:うむ!ゆくぞ、人の子よ!
リタ:どんとこい!
高速で泳ぎ2500億匹全て丸呑みにして本体を吐き出すが姿を消すネガティブフロッグ
紅流鯉:なんだと⁉︎
フロッグ:グエックエックエ!これで何処にいるか分からねぇだろうなぁ♪
指輪とブローチが輝きを増し姿を現わし腹部から核が出てくる
フロッグ:ま、眩しい!
リタ:いまだ!
紅流鯉:応!
ネガティブフロッグの核に向かって突進し紅流鯉から核へ飛び移りハリセンで叩くリタ
フロッグ:グゲェ〜。
気絶したその時背中からもう一つ核が現れる
オリビア:2人とも、同時に叩くのよ!
背中に回り込む蒼流鯉、正面の核の前に移動する紅流鯉
リタ&雛:せいばい!
2つの核が割れる
フロッグ:俺様がこんな、こんなガキ共にやられるなど・・・グギャーーー‼︎
精神世界から脱出する
ゲルマルク:ふむ。
通話を切ろうとするゲルマルク
リタ:おじちゃん!
ゲルマルク:何だ?
雛:ありがとうどしゅえ♪
ゲルマルク:・・・凶獣が現れたらまた呼べ。
通話を切るゲルマルク
ドルフ:ヴィクター、貴方の愛する者はそろそろ目を覚ます頃でしょう。行ってあげなさい♪
スピリアルドルフに深々と頭を下げるヴィクター
ヴィクター:スピリアルドルフよ、この通り感謝するでゴブ。
病院へ空間転移するヴィクターとアキラ
オリビア:さ、私達も行きましょう♪
リタ&雛:は〜い♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます