第100話 惑星パンケーク
ユリカ:ヨッホ〜イ、ユリカだよん♪とうとう100話になったこのお話・・・え?100話になったから何か特別企画とかあるかって?特にありましぇん!
魔界時間9:29 惑星パンケーク
恵:あちこちから甘い匂いがするのにゃ、どうせなら鰹節の匂いが良かったのにゃ。
朱音:ここ惑星パンケークはパンケーキ作りが盛んな星でな、主に女性に人気の星なんや♪
ミリア:へぇ〜、美味しそうな匂い♡
星都の南側を見るシン
シン:あの遠くでうっすらと見える塊みたいなのは何ですか?
朱音:ああ、あれは蜂の巣や。パンケーキには欠かせない蜂蜜を貰ろてんねん。
恵:ここから見えるなんて軽く大陸くらいはあるんじゃないかにゃ。
朱音:そらそうや、あそこには女王蜂であり巨獣であるタイクーンビーが居るんやから。通称ハニーパレスと呼ばれるあの蜂の巣周辺にはガーディアンスピアという護衛の眷属が警護してるんや。
ミリア:タイクーンビーの蜂蜜はカントリア王国のロイヤルハニーと並ぶ魔界宇宙2大蜂蜜で有名な超高級蜂蜜なんだよね〜♪
朱音:さっすがウチのミリアはん!よう勉強してはるわ〜♡
シン:今しれっとウチのって言いました?
朱音:勝てばウチの嫁、負けたらミリアはんの嫁になるんやから間違ってはおらへんやろ?
揚羽:ま、旦那様の妻になってもせいぜい第3夫人でありんすけどなぁ♪
クミン:そうね、ファーストレディは私だからそうなるわね♪
揚羽:は?ファーストレディはわっちでありんしょ?
クミン:あ〜ら、寝ぼけてるのかしら?それはない。
シン:貴女達は何勝手に私を除外してるんですか?死にたいのですか?あ、そうか。亡くなられて人数減れば問題ありませんね♪
3人:ああん?
ミリア:け、喧嘩はやめよう?
4人:は〜い♡
恵:コイツ等。
警官:た、大変です!
朱音:どないしたん?
警官:星都北方にて休眠中だったイエーカーベアーが突如、シロップ大河を南下し始めました!
朱音:な、なんやて!アイツは冬まで何があっても目を覚まさん筈やろ、何で起きた・・・まさか!
現地と通話する警官
警官:な、なんだって⁉︎首相、原因が分かりました!観光に来ていた天界貴族がイエーカーベアーの活動するところ見たさにタイクーンビーの蜂蜜を使ったそうです!
朱音:やっぱりそうか!まったく、天界の貴族は何でロクでもない事しかせぇへんねや!
警官:首相、早くイエーカーベアーの進行を食い止めないと蜂蜜を採り尽くされてしまいます!
朱音:分かっとるがな!せやかてあの大陸クラスの巨体をどうやって・・・ん?
依頼主:ど〜すんの!これ予定より多いじゃないか!
配達員:あの〜、受け取りにサインお願いしたいんですが〜。
依頼主:ちょっと待ってて!だ〜か〜ら、お宅のミスなんだからそちらの着払いで送り返すからね!
警官:ちょっと見てきます。
依頼主に駆け寄り事情を聞き戻る警官
警官:どうやらギャバカカオを予定より多く相手側が配送した様で。
朱音:なぁ、今ギャバカカオって言ったんか?
警官:は、はぁ。
依頼主に駆け寄る朱音
朱音:なぁなぁ、余分な分は政府が買い取るさかいソレ譲ってもらえんやろか?
恵:あ、これかぁ。イエーカーベアー・・・
ユリカ:ちょい待ち!それ私の仕事だから!イエーカーベアー、ベヒーモス科に属する熊型の巨獣。体長6500万㎢、体重70兆トン。通常の熊と違って秋から冬にかけて休眠して冬に活動を始める珍しいタイプの熊なんよ。黄色い身体がトレードマークで蜂蜜好きの巨獣なんだけど最初に言っとく、なんちゃらイエーカーの熊とは無関係だかんな!
恵:タイクーンビーはっと・・・
ユリカ:おまっ!いい加減にしろよ!タイクーンビー、キングワーム科に属する巨獣で体長1500万㎢、体重14兆1500万トン。昆虫獣類の巨獣の中では小型で集団攻撃を得意とするタイプ。蜂蜜作りのプロフェショナル!
依頼主:へ?ま、まぁこちらとしては買い取ってくださるなら助かりますが。
電子決済を済ませる朱音
朱音:よっしゃ!これで奴を再び眠らせる事が出来るで〜♪
次回へ続く・・・
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