最終話:メインプレイ:エンディング1
GM:では、GMから用意した共通エンディングです。全員登場でお願いします。
PC一同:シーンイン!
GM:ヒーローは遂にRメモリの元凶を絶ち、オモイデ様の核を破壊してF都へと帰還した。そんな君たちを出迎えたのは――。
F都の人々(GM):「おかえり、ヒーロー!」 「おかえりなさい!」 「ありがとう、ヒーロー!」
GM:大歓声。多くの人々が集まり、口々にヒーローの名を呼び称える。
ショウアップヒーローのライブ映像を観て、君たちを出迎えようと集まってきたのでしょう。
ロジカ:「ふっ……凱旋か。いささか面映いが、悪い気はしない」
(こ、こんな数が出迎えてくれるなんて~!?)
ロボ子:「うおお……こんな大勢を前にするの初めてだよ」
クラウ:「ふふふ、あれだけメディアに取り上げられたのだ。これくらいは許されよう。
うむっ! 出迎え大義である!」
守矢:「あー……こういうのは君たちに任せるヨ。私はどうも苦手だ」
真白:「そう言わないで下さい、裕一さん……私も苦手ですが」
ロジカ:「ええい、こうなれば!」
手を振りながら歓声に応える。
「はっはっはっ、F都の諸君! ありがとう!」
フィリップ(GM):「……帰ってきたんだね、僕らの街に」
GM:さて、そんな喧騒の中、君たちに近づいてくる人影がいくつか。
まずはこの人からです。
“イレイザーヘッド”(GM):「……戻ったか」
クラウ:「む、“イレイザーヘッド”。そちらも無事で何よりだ」
ロボ子:「あっ……えへへ、任務完了です」
“イレイザーヘッド”(GM):「戦闘の様子は中継で観ていた……よく頑張ったな」 ぼそり
クラウ:「ほぅ? ほうぅ? あの堅物ヒーローで知られる“イレイザーヘッド”からお褒めの言葉を貰えるとは!」
“イレイザーヘッド”(GM):「調子に乗るな。オレたちは命令違反者だ。厳しいペナルティが待っているだろう……が。
上の連中は成果主義だからな。適当に話はつけておいてやる。泣いて喜べ」
ロボ子:「へへ、いつもありがとうございますっ」
クラウ:「寛大な対応、感謝しよう。まあ、解雇されても余はロボ子と共にいると、上にもそう伝えてくれ」
“イレイザーヘッド”(GM):「そうか。まあ謹慎くらいは食らうかもしれんが……休暇には丁度いいだろう」 ニヤリ
クラウ:「うむ。もう十二分に余らは働いた。今度こそ休暇を満喫するとしよう!
……そなたも、大儀であった」
“イレイザーヘッド”(GM):「……ふん。褒めても俺からは何も出んぞ」
クラウ:「そう照れるな。そなたも意外と
ロボ子:「あっ、クラウ、皆見てる。上の人たちにも見えちゃうよ」
“イレイザーヘッド”(GM):「調子に乗るなと行ったはずだぞ……ったく、良くこんなじゃじゃ馬と組めるな……」
ロボ子:「自慢のバディですから。さ、皆の心を一安心させよう」
クラウ:「うむ。行こうロボ子。歓声が我らを待っている」
GM:一方、元警察バディの元にはこの人が。
目暮警部(GM):「守矢くん、幸坂くん! 二人とも無事なようだね。ああ、良かった」
守矢:「お変わりないようで幸いです。無事、事件解決となりましたヨ」
真白:「目暮さんも、ご無事で何よりです」
目暮警部(GM):「うむ。二人とも本当に良くやってくれた。
さて……帰還直後に悪いが、少し頭の痛い話をしよう。我々は警察を裏切り事に踏み切った。勝手をした以上、誰かが責任を取らなければならない。そこで、だ」
GM:懐から二通の封書を取り出す目暮警部。君たちが提出したはずの辞表ですね。
目暮警部(GM):「せっかく書いてくれたものだが、これはこうさせてもらうよ」
ビリビリと辞表を二つに破く。
「これで君たちは、警察所属のヒーローとして事件を解決に導いた英雄だ。後は私が警察を辞めれば、さして責任は追求されないだろう」
真白:「……待って下さい。そんなの――」
守矢:「あなたが警察を辞めてどうするのです。今回の一件、むしろ追求されるべきは我々の方でしょう」
目暮警部(GM):「いいんだ。元より覚悟の上での行動だよ。部下に腹を切らせるわけにはいかないだろう?
それに、次の就職先のアテもちゃんとある。心配はいらない」 “イレイザーヘッド”をチラ見しつつ。
守矢:「それこそあなたに対する
真白:「目暮さんが行動を起こさなければ、私たちだってどうする事も出来なかったのに……」
目暮警部(GM):「ありがとう。私に恩を感じているならばこそ、君たちにはこれまでと変わらぬ活躍をお願いしたいのだよ。F都にはヒーローが必要だ」
守矢:「……わかりました。ならば精一杯、やらせていただきましょう。あなたが警察であった事を誇りに思えるほどのヒーローとして」
ここで最後のロイス枠を埋めます。『街のお巡りさん』に『○尽力/嫌気』で。そして今回は、これをSロイスに指定します。
真白:「……ええ。ヒーローが必要だというなら、十全以上に働いてみせます」
目暮警部(GM):ふっと表情を緩め。
「君たちは、いつだって私の誇りだったとも。頼んだよ、街のお巡りさんたち」
心からの敬礼を贈りあい、目暮警部は去っていった。
守矢:「……やはり、あの人は最高の上司だヨ」
真白:「はい。警察官として、目暮警部は永遠に目標になりそうです」
守矢:「では早速、お巡りさんの仕事と行こうか。署に戻って事件の整理だヨ」
真白:「一つ、疑問があるのですが……辞表が提出されていなかったということは、私たち無断欠勤という事になりますよね」
守矢:「その辺は抜かりなくやってくれてると思うヨ? 多分ネ」
真白:「それなら安心です。減給から再出発は悲しいですからね」
そう言って、一歩先に踏み出して。
「それじゃあ、署に戻りましょうか、裕一さん」
くるりと振り返った顔は、どこか楽しげだった。
GM:では続いて、探偵バディの元へは彼らがやって来ます。
子供たち(GM):「探偵のおねえさん、おにいさん!」
GM:第1話の依頼人である子供たちが、ブン太を抱えつつ駆け寄って来ますね。
フィリップ(GM):「おや、粋な出迎えだね」
ロジカ:「君たち……わざわざ出迎えに来てくれたのか。ブン太も、久しぶりだな」
膝を折って目線を合わせつつ応対する。
ブン太(GM):「にゃーん(久しいね、名探偵)」
子供たち(GM):「僕たちの街を守るために戦ってくれたって、ロボの人(ユピテル)が言ってたよ!
ありがとう! 探偵の――ヒーローのおねえさん、おにいさん!」
ブン太(GM):「にゃーご(心ばかりの礼を言うよ、ヒーロー)」
ロジカ:くっ、《ドクタードリトル》持ってないのが残念でならん!
「……いや、私は私の正義に従ったまでの事」
フィリップ(GM):「奇跡の名探偵、ロジカ・ミリターレだもんね」
子供たち(GM):「か、かっこいい……!」
ロジカ:「だが子供たち。心して聞いてくれ。
正義というのは時に暴走し、歪み、他者を傷つけてしまう事がある。
それに自分では気づけない事もあるだろう。だったら、どうすればいいと思う?」
ロジカの問いかけに、子供たちは考える。そして――。
子供たち(GM):「自分で気づけないなら……友達に、間違ってるよって教えてもらう!」
ロジカ:にっこりと笑みを浮かべ、彼らの頭を撫でる。
「その通りだ。信頼できる仲間と共に在れ。そうすればきっと……その正義は、過ちを犯す事はない。
あ、ちゃーんと勉強もするんだぞ。私は天才だから不要だけど」
フィリップ(GM):「事実だけど、受験生の台詞とは思えないね……」 苦笑
ロジカ:「うっさい!」
そう言ってわいわい騒ぐ探偵バディに、子供たちはおずおずと切り出す。
子供たち(GM):「あの……実は、おねえさんたちに渡したいものがあるんです! これ、どうぞ!」
一通の便箋を手渡す。
ロジカ:「む? これは――」
丁寧に開けて、中身を確認しよう。
GM:ロジカが便箋を開くと、そこには――。
『
PC一同:おお、懐かしいなタコパ! 第1話のネタじゃん!
子供たち(GM):「頑張ってくれたおねえさんたちにお礼がしたくて、準備しようって思って!」
目がキラキラしている。
ロジカ:「招待状か。もちろん、ありがたく受け取るとも!」
フィリップ(GM):「ふふ、こういうのも悪くないね。もちろん僕も参加しよう」
ロジカ:「せっかくだ! あの時のように、腕によりをかけて作ってやろうじゃないか! ふははは!」
フィリップ(GM):「楽しみが増えたね。それじゃ……帰ろうか。僕らの探偵事務所に」
ロジカ:「おうとも!
人々の暖かな歓声に包まれ、この街とRメモリ、そしてヒーローたちを巡る舞台は幕を下ろしたのだった――。
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