最終話:メインプレイ:クライマックス2-4

GM:フィリップの消滅を回避した一同は大空洞へと取って返し、巨大な結晶体――オモイデ様に相対していた。


フィリップ(GM):「オモイデ様……まさか、神殺しまで経験する事になるとはね」

ロジカ:「ああ。その核を破壊する事で、全てのRメモリは機能を停止するんだったな」

守矢:「そうだ。そうして初めて、F都に平和が戻るというわけだネ」

真白:「面影島の人たちには悪いですが……やり遂げましょう」

クラウ:「うむ。ここまで来て、目的を果たさず帰るわけには行かぬものな」

ロボ子:「だね。僕らの役目を果たそう」


フィリップ(GM):「さて、問題は核の破壊だ。僕の計算が正しければ、相当なエネルギーが必要になる」

ロジカ:「そうなのか?」

フィリップ(GM):「まあね。けど、その解決策も既に白紙の本で検索済みさ。皆さん、僕の指示通りに」


 フィリップの指示に従い、一同は動き出す。


真白:「銃身バレル生成。照準をオモイデ様に合わせます」

 真白のモルフェウス能力で、巨大な銃身が作られた。


ロボ子:「フィールド形成完了。後は電力さえ流し込めばOKだ」

 ロボ子のパーツビットがその周囲に展開し、電磁フィールドを形成する。


守矢:「まさか、私の遺産がこんな風に役立つとはネ」

 守矢が遺産『雷神の槌』の力で、そこに莫大な電力を流し込み。


クラウ:「それは余の焔とて同じ事……調整完了だ」

 クラウの炎熱が銃身に込められ、爆発力を臨界点まで高める。


 そして完成したのは、長大な銃身を持つレールガン。

 その引き金に、ロジカの指が掛けられる。


フィリップ(GM):「さあ、ロジカ。面影島での最後の仕事だ。決めてくれ」


 こくりと、短く頷き。


ロジカ:「オモイデ様……お前に恨みはない。だが護るべき日常のため、我々はお前を殺す。

 願わくばこの一撃が、Rメモリの犠牲となった全ての人々への手向けとならん事を」


 トリガーが引かれる。

 轟音。莫大なエネルギーを秘めた弾丸が、オモイデ様の核を貫いた。

 その衝撃で爆散し、砕け散るオモイデ様。宙に舞い上がった破片は、まるで一瞬の星空のように大空洞を照らし――そして、音もなく降り注いだ。

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