第4話:メインプレイ:ミドル6-3

GM:2ラウンド目、セットアップです。代表者一名、ハプニングチャートをお願いします。


守矢:順番的に私か。振ってみよう。(ころころ)出目58。『綱渡りのような状況。このラウンド中、難易度+1D10』……うっわ。

 えーと、増加する難易度は(ころころ)3。まだマシだ。


GM:では、<回避>の難易度が10に変更されました。他にセットアップの宣言はありませんか?


守矢:ここは使いどころか。《戦術》を宣言しておく。


GM:イニシアチブ。ロジカの手番、どうぞ。


ロジカ:ええい、頑張って判定だ! (ころころ)達成値19! ふっ、何も問題はない。

「右、3mの位置にレーザー人感装置付きのセムテックス(高性能プラスチック爆薬)……そこだ」

 視線を動かすことなく、銃を一発。雷管を粉砕して爆弾を処理し、何事もないように進む。

フィリップ(GM):「流石だ。良い目をしているね」


GM:格好良い……進行値に+2。合計11になったので、イベントが発生します。




▼進行値11~:徘徊エネミーに追いつかれないよう、一気に駆け抜けろ!

 【肉体】 8→11(ハプニングチャートの効果)




クラウ:このパーティーと絶妙に相性が悪い判定の多さよ。

GM:迷宮を作った人の性格の悪さが滲み出ていますね。

ロボ子:大丈夫、【肉体】なら僕がいる。


GM:次のイニシアチブ。守矢の手番ですね。


守矢:《戦術》も自分には効かないし……ここは後続を信じて待機しておこう。


GM:了解です。では次、イニシアチブ。真白の手番ですね。


真白:頑張ります! (ころころ)達成値9……しょんぼり。

GM:フィリップの《妖精の手》という選択肢もありますね。

守矢:クライマックスまで持ち越せないらしいし、ガンガン使っていこう。

真白:じゃあお願いします。フィリップくん~。

フィリップ(GM):NPCアシスト《妖精の手》を宣言!

真白:振り足します~! (ころころ)達成値……29!

フィリップ(GM):「ルートを提示します。そちらへ」

真白:「頼みます!」

 後ろ手に拳銃で牽制射撃しながら走ります!


GM:進行値+3で、合計進行値14ですね。イベントはなし、最後まで【肉体】判定です。


ロボ子:【肉体】だったね……《戦術》で増えて、判定ダイスは14個だ。行くよ、うりゃあああ! (ころころ)達成値17だ!

「考えてみれば、僕が先陣を切ればいいんじゃないか。皆、後に続いて」

 並み居るトラップを圧倒的防御力で捻じ伏せて進む。まさに要塞。

「最後のガラスを……ぶち破れッ!」


GM:おめでとうございます。FS判定、成功です。

 迷宮の出口に陣取っていたラビリンスも、ロボ子の防御力に目をむいていますね。


ラビリンス(GM):「あれっ、クリアしちゃったんですか!? 泣きながら『出して下さい~!』って懇願されるのを期待してたのに!

 恐るべしパワープレイ……とはいえ、出てきちゃったものは仕方ありませんね。私の役目はここまでです」

ロジカ:「……やけにあっさり引き下がるな?」

ラビリンス(GM):「はい。私、契約外の労働はしない主義なので♪」

ロジカ:「定時帰宅!?」

守矢:「現代っ子というのはああいうものなのかネ……いや、今は助かるけれども……」

ラビリンス(GM):「残業代も出ませんし、私はここでおさらばです。さよなら~♪」

 《瞬間退場》を宣言。どこへともなく姿を消していきます。

ロジカ:「えー、まだ君も若いし、やり直す道も――って、あ、こら!」

フィリップ(GM):「嵐のような人だったね……」

ロジカ:「やりたい放題やって帰っていったぞあいつ!?

 お前なー、そういう風に人様に迷惑かけて、お騒がせしておいて何一つ謝罪の言葉もないってなー!」


ロボ子:君が言うのか。

クラウ:特大ブーメラン刺さってる……。


真白:「……今は先を急ぎましょう」

守矢:「そうだネ。気を取り直して行こうじゃないか」

ロジカ:「あ、はい。行きましょ――ふっ、行こうか」

フィリップ(GM):「いよいよ最終フロアか……ゾクゾクするねぇ」

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