第3話:メインプレイ:エンディング3-2
クラウ:……とまあ、宴もたけなわとなって。ロボ子とフィリップが料理に舌鼓を打つ中、ふと一人になったロジカの隣にクラウが座ります。
GM:お、クラウが動いた。
ロジカ:えっ。
真白:やっぱりそういうシーンだよね~。
ロジカ:「え、えと、なんでしょう……じゃない。なんだ?」
クラウ:「ロジカぁ、楽しんでおるかぁ?」
アルコールが入り、頬をほんのりと赤く染めて。
ロジカ:「まあ、美味しいけど……っていうかめっちゃ酔ってる!」
クラウ:「あははは、余は上機嫌であるからな! 酔うのも仕方あるまい!」
そう言いつつ、ワインをぐーっと一飲みに。
「……さて。ではそうだな。これはちょっとした世間話、ここだけの話というやつだが――」
「お主、何者だ?」
クラウの声のトーンが、一段低くなる。その眼は座っていて、先程までとはまるで別人のようだ。
ロジカ:「…………」
数瞬、黙り込み。
「ほお。感づいていたか」
GM:また何か言い出したぞロジカ。
守矢:お前、この状況でもやる気か……!?
クラウ:「お主が普段から誇張するイタリア政府との繋がり。余ですら預かり知らぬ情報を知り、Rメモリ事件には必ず姿を現す。
そんな存在を、ただの一般人とは思わぬよ」
クラウ:一般人なんだよなぁ……。
GM:ただの一般人(実はイタリアのエージェント)ですよ?
ロジカ:イタリア政府との繋がり(妄想)、預かり知らぬ情報(フィリップ経由のカンニング)、Rメモリ事件に姿を現す(偶然)。
GM:ひどい……(笑)
ロジカ:「……クラウほどの人物ならば、即座に裏を取ると踏んでいたのだが……意外だったな。故に、今更という感が強い」
クラウ:「余を呼び捨てか。それほどの地位を得ているのか……まぁよい。正直、お主をイタリアからの刺客などとは考えていないからな」
ロジカ:「私にも事情があり、全てを語ることはできない。しかし、これだけは言える」
クラウ:「さて、何をだ?」
ロジカ:「私の言葉は真実であると……三度の事件を経た今なら得心が行くだろう?」
クラウ:「真実であろうな?」
じっと眼を見つめるクラウを、ロジカもまた堂々と見つめ返す。
ロジカ:「ああ。イタリア政府との繋がりも、街を泣かせる者を許さないという気持ちにも――偽りはない」
クラウ:「……あいわかった、お主を信じてみよう。もしその言葉が違えられるのであれば、余の見る目がなかったということになるな」
新たに酒を注ぎ、また一気に飲み干す。
ロジカ:「……ふっ。せっかくだ、一つだけ私の秘密を教えよう。
私には尋ね人がいる……それが、この街を守る理由だ」
しばしの沈黙。その後、クラウは懐からイタリア風の紋章が入ったバッジを取り出す。
クラウ:「……これをそなたに渡しておこう。
そなたが知るかは定かではないが、余はちょっとした貴族でな。ネロマニクスの関係者と言えば、イタリア政府やUGNでも多少の顔が利く。
必要ならば使うがよい。無論、乱用されては困るがな?」
ロジカ:「そうか……ふっ、ありがたく借り受けるとしよう。
だが、私は借り物をきちんと返す主義でな……この先も事件は続く。死ぬなよ、クラウ・ネロマニクス」
クラウ:「当然だ。ロボ子を置いて脱落などできぬよ。そなたもな、ロジカ・ミリターレ」
立ち上がったクラウは、いつの間にか普段と変わらない雰囲気へと戻っていた。
クラウ:「――さて、世間話はおしまいだ。いやはや存外、余は酔っているようだな。口には気をつけねば……では、よい夜を」
上品に会釈をして、ロボ子の方に去っていく形でシーンから退場します。
ロジカ:「ふっ、お互い様だ……」
そう呟いて自分も席を立ち、氷水を取りに行ってシーンエンドだ。
守矢:うん……いいように振り回されて、いつの間にかロジカ中心に全てが回ってる。
正直マジで怖くなってきた。
GM:ふふふ……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます