第3話:メインプレイ:ミドル9

GM:次はいよいよPCの合流シーンですね。全員登場していただきますが、まずは警察バディの描写からです。


守矢:シーンイン! (ころころ)7点上昇、66%!

真白:シーンイン! (ころころ)3点上昇、69%!


GM:警察バディは強化したヴィークルを駆り、黒崎幸也と決着をつけるため件の廃工場までやって来た。


守矢:「警察でもこんなものを開発していたとは知らなかったヨ。というか速すぎないかネ!?」

真白:「いえ、これでもまだスピードを抑えていますよ、守矢さん」

守矢:「冗談キツいヨ! 中年のおじさんには酷だと思うんだがネ!」

真白:「もうちょっとだけ耐えて下さい! あと少しで廃工場ですから! ……しっかり掴まってて下さいね!」

守矢:「これは、特別出動手当が必要だ……(諦観)」

真白:ギアを上げてさらにスピード出して、廃工場に向かいます~。


GM:では、警察バディが廃工場に到着すると……といったところで、他のバディも登場を――。


ロジカ:GM、ロジカの登場演出は既に我が脳裏にある。お任せいただけるかな。


GM:……何故か脳裏を不安期待が掠めますが、いいでしょう。お任せします。ではまず、UGNバディから登場を。演出はご自由にどうぞ。


クラウ:シーンイン! (ころころ)10点上昇、61%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)8点上昇、67%!


ロボ子:じゃ、警察バディが突入すると同時に反対側から僕らも突入しよう。


 突入してきたギア・アップ相手に、ジェットスライガーの車載砲が火を噴く。一方のギア・アップもまた複数のパーツビットを展開し、これを防御しつつジェットスライガーに打撃を加える。

 ぶつかり合い火花を散らす鋼と鋼。派手にドリフトをかましながら停車したヴィークル乗りたちは、そこで初めて互いの顔を認識するのだった。


ロボ子:「……えっ、真白ちゃん!? 何その凄い乗り物!?」

クラウ:「我々はヒーローである! 神妙に――む? 守矢に真白ではないか」

守矢:「ふむ、どうも我々はこういうめぐり合わせなのかもしれないネ。久しぶりというほどでもないか」

真白:「そうですね……すみません。敵かと思い、咄嗟に発砲してしまいました。怪我はなかったですか?」

ロボ子:「うん、大丈夫。そっか、二人ともブラッキーに当たってたんだ」

クラウ:「ロボ子と余はこれくらいでは傷つかぬ。安心するがよい。そちらこそ、大事なかったか?」

真白:「大丈夫です。一瞬、攻撃を逸らしてもらえましたから」

守矢:「心配ご無用。ただ今回、敵の処遇は警察に一任願いたい」

クラウ:「む? 問題はないが……何か理由でもあるのか?」

守矢:「私は敵の頭の犯行現場を見た。だから警察のお仕事を最後まで全うしたいのサ」

真白:「……すみませんが、お願いします。クラウさん、ロボ子さん」

クラウ:「なるほど。我らは知らぬ仲でもない。ではそう事を運ぶとしようか。ロボ子もそれでよいか?」

ロボ子:「ん。OKだ」


ロジカ:シーンイン! (ころころ)9点上昇、60%!


一同:き、来たー!


ロジカ:――その時、闇の中に高笑いが響き渡り、スポットライトが廃工場の壁面を照らす。

 煌々としたライトの光に照らし出される人影の正体――それは彼女に他ならぬ。称えよその名を! 我こそはロジカ・ミリターレ!


フィリップ(GM):(スポットライト&撮影担当)

守矢:フィリップも嫌なら断ってもいいんだよ……(笑)

クラウ:フィリップ……。


ロジカ:「ふっ――待っていたぞ。ようやく諸君らも辿り着いたよう――」

 ここでキメ顔――と見せかけてキャンセルだ。


真白:キメ顔キャンセル(二度見)

GM:キャンセル入った(爆笑)


ロジカ:「あ、やっべ」という表情でロジカは急ぎスポットライトから外れ、闇の中で何かを操る。

 暗闇の中でも確かな白色の光を輝かせるもの――それはすなわち、スマホ――!

 そしてスマホから高らかに鳴り響くのはヴェルディのレクイエム『怒りの日』だァーッ!


PC一同:「…………」

ロジカ:早歩きでスポットライトの中に戻る。

「ふっ――待っていたぞ。ようやく諸君らも辿り着いたようだな」

 渾身のキメ顔。セルフBGMを忘れていたので急いで舞台裏に戻ってかけ直したのだ。

フィリップ(GM):「ご無沙汰しています、警察にUGNの皆さん」

 《ハンドリング》の小鳥を操り登場だ。

クラウ:「これで何度目の邂逅であったか。そちらは此度も事件解決に乗り出したらしいな、ロジカ・ミリターレ。それにフィリップ」

ロジカ:「ふっ、諸君らも理解している通り、これはRメモリ事件だ。であれば、私が出ぬわけにはいくまい……」

守矢:「いや、そのりくつは おかしい」

クラウ:「……まぁよいではないか。此度の敵は足回りが強いゆえ、強力なヴィークル使いであれば数いるに越したことはあるまいさ」

ロボ子:「そうだね。ロジカの戦車は強い」

真白:「流石、耳が早いですね。その機材を用意する時間があったということは、私たちが来ることも予見していたんですか」

ロジカ:「そう、私は準備をして諸君らを待っていたのだ……」

(ほんとは遅れてやって来たけど、誤射とかしてる間に急いで準備しただけだがな)

守矢:「どうせ事務所に石投げ込まれたとか看板に落書きされたとか、そんな感じで事件を追ってきたんだろうに……。

 まあ、もう諦めてるヨ。この子は言っても聞かないだろう」

ロジカ:「ふっ、守矢よ。その市民を慮る気持ち、大事にせよ。それが役人の責務であるからな」

 再びのキメ顔だ。

真白:「なんにせよ、今回も協力していただけるなら助かります」

ロジカ:「ああ、無論だとも。街を泣かせる者に、私は鉄槌を下す」


GM:ではそこで、廃工場の奥からトップクを羽織った一団がわらわらと。


ブラッキー構成員(GM):「なんだテメェら!? 『アームズ』が言ってたヒーロー共か!?」

クラウ:「お出ましだな」

ロジカ:「――時間どおりか」

 懐中時計を確認しながら。

守矢:「わかっているなら話は早い。おとなしく投降して情報を吐いてくれれば痛い目に遭わずに済むが、どうするかネ?」

ブラッキー構成員(GM):「ちっ、やってやらぁ! おいお前ら、歓迎してやろうぜ! 盛大にな!」


『『『 ア ー ミ ー ! 』』』


GM:ブラッキー構成員は一斉にRメモリで怪人へと変貌すると、バイクに跨りエンジンを起動する。


ロジカ:「お、おいフィリップ、まじでRメモリ使いだしたぞ!?」

 超小声で焦る。


 そう、ロジカは――この瞬間までRメモリが本当に使われているとは知らなかったのである!


フィリップ(GM):「警察にUGNまでいる以上、可能性としては考えていたが……これは、後には引けなくなったね」

ロジカ:「ぐ、ぐぬぬ……やるしかないかぁ!」

フィリップ(GM):「その意気だよロジカ。大丈夫、怒りに燃える今日の僕たちは無敵さ」

ブラッキー構成員(GM):「ひゃっはー! テメェら全員『アームズ』に差し出してやんよ! 暴れてやろうぜぇ!」

ロボ子:「ギア・アップ、コンバットモード」 『Combat MODE』

クラウ:「余のお灸はちょっとばかり熱いが、文句は受け付けぬ。火傷が嫌であれば大人しく捕まっておくのだな!」

真白:「……ごめん。私は――警察官として、見過ごすわけにはいかない!

 飛ばします。振り落とされないで下さいね、守矢さん!」

守矢:「踏ん張るとしよう。

 さて、お巡りさんの前で暴走行為とはいい度胸だ。全員まとめてお説教してあげるヨ」

ロジカ:「逆巻け、我が復讐の焔――ロジカ・ミリターレ、参る」

 最後の瞬間までキメ顔は崩さない!

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