第2話:メインプレイ:クライマックス1-2

GM:というわけで、お待たせしました! クラウ以外の皆さんも登場をどうぞ!


ロジカ:シーンイン! (ころころ)8点上昇、97%!

守矢:シーンイン! (ころころ)7点上昇、74%!

真白:シーンイン! (ころころ)1点上昇、73%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)7点上昇、90%!

 偽物のエンジン音が助けに来たよ!


ロボ子:物陰から飛び出したバイクが、ドリフトと同時にクラウとアイスエイジの間で停車する。

「遅れちゃって、ごめんね」

クラウ:「いいタイミングだ、ロボ子」 すかさず乗り込む!

ロボ子:「まだ気持ちの整理はついてないけど……一つだけ、ハッキリしたよ」

 激情の視線が、アイスエイジを突き刺す。

「お前みたいな奴がクラウと一緒にいるなんて、絶対に、絶対に許さないッ!!!」

 その場を離脱、クラウの間合いまで持ち込むよ!

アイスエイジ(GM):「くっ……この人形風情が――!」


“インテリジェンス”(GM):「……ごほん」 わざとらしい咳払い


 アイスエイジの言葉を遮るように、咳払いが響く。その声の主は、怒りに肩を震わせていた。


“インテリジェンス”(GM):「なんだ、この状況は。俺の想定からはまるで程遠い……。

 計画通りに動けと言ったはずだぞ、アイスエイジ!」


GM:彼はそのままツカツカと歩を進め、アイスエイジの側に立つ。


クラウ:「ああ、貴様も来たのか。タレコミ屋……いや、“裏切り者(ダブルクロス)”」

ロジカ:そこで壁面を突き破り、乗り込んでくるCV33軽戦車!

「ふっ……先ほどの見得、聞かせてもらった。よく吠えたぞクラウ」

クラウ:「……釈然とせんが、ここはありがとうと言っておこう、ロジカ・ミリターレ。世話をかけたな」

ロジカ:「――“インテリジェンス”、だったか。残念だが、貴様の計画は最初から露呈していたぞ?」

“インテリジェンス”(GM):「既に勝ったつもりか……まだだ。俺の計画は完璧なんだ!」


GM:叫び、“インテリジェンス”は語りだす。彼が「計画」と呼ぶ、今回の事件の全容を。




◆情報「“インテリジェンス”の計画」

 Rメモリを手に入れた“インテリジェンス”は、Rメモリ事件の解決を目論むUGNと警察を排除するため、「“アエストゥス”vs氷の怪人」を計画した。

 計画の流れは以下の通り。


1:F都で氷の怪人事件を発生させる。

2:それと前後して涼真が“アエストゥス”を単独取材。さらに自分はロボ子と即席コンビを組み、UGNバディの戦力を見極めつつ分断。

3:氷の怪人事件の規模を拡大し、世間の注目を集めたところで、涼真の後押しで有名になったクラウを介入させる。

4:アイスエイジ(涼花)がクラウを撃破することで、Rメモリの力を世間に見せつける。

5:仮にアイスエイジ(涼花)がクラウに破れた場合。UGNと警察は、氷の怪人事件が終結したと世間に発表するはず。

6:そのタイミングで新たなアイスエイジ(涼真)を投入することで、「氷の怪人、健在じゃねえか!」となってUGNと警察の信用は地に落ちる。

7:アイスエイジ(涼花)と戦って疲弊したクラウ+その他なら、最悪、自分がアイスエイジ(涼真)を援護することで全滅させられる。




”インテリジェンス”(GM):「計画に多少の修正は必要だが……ここでお前たちを倒せば何も問題はない。警察とUGNを排除し、F都は俺の天下となる!」

ロジカ:「……貴様は少々、口が軽すぎるな。まあ、“あの時”もそうだったが」

“インテリジェンス”(GM):「……なに?」

ロジカ:「氷野を討伐ではなく逮捕すべしとの提言に、貴様はこう答えたな。『自分は警官にあらず』と。

 その声紋を録音し、フーリエ解析にかけ――ハヌマーン能力者に《真偽感知》させた」


 ここで一拍の呼吸を置き、ロジカは黒幕に――街を泣かせる犯人に、指を突きつける。


ロジカ:「すると浮かび上がったのだよ。自愛に溺れる、貴様の裏の声がな!」


ロジカ:※全部妄想。

ロボ子:流石は現代のドン・キホーテ(笑)

守矢:フーリエ解析って言いたかっただけだろロジカ!


フィリップ(GM):「そういうことさ。僕の相棒は、君から漂う腐臭を見逃さなかったというわけだ」

“インテリジェンス”(GM):「ぐぬぬ……どいつもこいつも。低能は黙って俺に従っていればいいものを、好き勝手に動きやがって!」

ロボ子:「……ロボっぽいって思ってたけど……なんだ、案外普通の人間なんだ」

守矢:「ま、なんにせよ。そんなお粗末な計画でなんとかなると思ってたってのは非常に心外だネ」

真白:「そうですね。そもそも“完璧な計画”なんて幻想に取り憑かれてる時点で失敗が目に見えています」

クラウ:「それこそ意志のないロボットでも捕まえてくるべきだったな。我々は不完全で未確定な存在だ。その事すら忘れてしまったのか?」

“インテリジェンス”(GM):「ええい、言わせておけば!」


 手を振りかざし、PCたちの言葉を遮る“インテリジェンス”。


“インテリジェンス”(GM):「おい、アイスエイジ。お前の力、俺に貸してもらうぞ」

アイスエイジ(GM):「仕方ありません、クラウさんを手に入れるためです。ですが、それはそれ。低能呼ばわりの代償は、後で払ってもらいますよ。

 それで? いつまで人間態でいるつもりです。ここが正念場でしょうに」

“インテリジェンス”(GM):「わかっている! 言われずとも今、変身するところだ」


 その言葉通り、“インテリジェンス”は白衣の内ポケットから新たなRメモリを取り出し、自身に融合させる。


『 イ ン テ リ ジ ェ ン ス ! 』


 人の姿を捨てた“インテリジェンス”は、表裏両面の顔を持つ、醜悪な姿の怪人へと変貌を遂げる。


真白「……なるほど。表と裏の顔を持つ、裏切り者らしい姿ですね」


クラウ:GM、質問が。

 この二人(アイスエイジとインテリジェンス)、堕ちてるかどうかわかりますか?

GM:力に溺れてはいますが、堕ちてはいませんね。もっともEロイス「ファイトクラブ」を持っているので、Eロイスは使ってきますが。

クラウ:なるほど、ありがとうございます。


守矢:「さてさて……では私からはこれだけ言わせてもらおうか。

 警察ナメんなヨ、小僧。貴様らを逮捕する」

真白:「幸運制限(リミテッドブレイク)、対象の無力化に当たります!」

フィリップ(GM):「ロジカ、君の銃弾で彼らの三文芝居に終止符を。これは見るに堪えない」

ロジカ:「わかっている――行くぞ、相棒。Avanti!」


クラウ:「ロボ子、久方ぶりの相乗りだ。我らの力、存分に見せつけてやろうぞ!」

ロボ子:「YES,Buddy!」

クラウ:「ああ。我らこそが“バディ”なのだ!」

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