第2話：『Ｉ故に人は苦しむ／触れ合う温度』

　『エピソード：ダブルス』の第一話セッションが終了して、しばらくの時が流れました。

　このキャンペーンはいわゆる「相棒（バディ）もの」を標榜（ひょうぼう）しています。第一話で顔見せを行なった3組のバディに、それぞれ踏み込んでいく必要があるでしょう。

　まずはラージナンバー、UGNバディから。そう決めたGMは、顔に愉悦の笑みを貼り付けながら、シナリオ執筆作業に取りかかったのでした。

　さて、UGNバディをどうしてくれようか。PCの設定とにらめっこするGMの目がある一点で止まり、そして――。

「ふふ、ふふふ……覚悟しろよ、クラウ……ふふははははは！」

　響き渡る高笑い（独り言）。そこには悪魔に魂を売り渡したGMの姿があったという――。

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