第1話:メインプレイ:エンディング3
GM:それでは、次のシーンへ。警察バディの個別エンディングですね。
お二人はシーンインをお願いします。
警察バディ:シーンイン!
GM:君たちは目暮警部に誘われ、屋台ラーメンを食べに来ていた。
目暮警部(GM):「いや、すまんね二人とも。急にラーメンが食べたくなってな。はっはっは」
守矢:「構いませんが……どうしたんです、いきなり」
真白:「いえ、問題ありません」
(本当は、守矢さんともっと美味しいものを――)
目暮警部(GM):「……少し、話があってね」
真白:「話、ですか?」
守矢:「…………」
目暮警部(GM):「うむ。Rメモリと呼ばれる謎のガジェット……Dr.マギウスはその持ち主でありながら、危険性を認識していなかった。これは、つまり――」
守矢:「――自身のものではない。何者かが流通させている」
目暮警部(GM):「流石だ、守矢くん。Rメモリ製造の犯人は、Dr.マギウスとは別に存在する可能性が高い」
真白:「……であれば、今後、ヴィランにRメモリが流通する恐れがあるということですか」
目暮警部(GM):「そういうことだ、幸坂くん。そしてその可能性を受けて、F都警察署内に新たな部署が設立されることになった。
その名も「Rメモリ犯罪課」……Rメモリ製造の黒幕を追いつつ、Rメモリによって発生した事件を解決する課だ。私が課長を務めることになって、現在、メンバー探しに奔走中なわけだよ。
そこで、君たち二人を、Rメモリ犯罪課に招集したい」
守矢:「Rメモリ犯罪の専用部署ですか。それほどまでにアレを危険視しているわけですね」
目暮警部(GM):「ああ。話を聞いて、上も血相を変えていたよ」
数瞬の沈黙。守矢と真白は互いに視線を合わせ、ひとつ、頷きを交わす。
守矢:「いいでしょう。私でよければ、Rメモリ犯罪撲滅のため力を尽くしましょう。既に関わっている分、勝手がわかりますからな」
真白:「……私も、謹んで招集に応じます。Rメモリは、絶対に流通させてはいけません」
目暮警部(GM):「おお、ありがとう。頼もしい限りだ。
お礼にこの屋台の裏メニューを教えようじゃないか! はっはっは、なに、私のおごりだ」
真白:「ありがとうございます」
(上司のおごりほど、食べにくいものはないな……)
守矢:「ありがたい提案ですが、できればあっさりめなものを。少々胃もたれが……」
真白:(……Rメモリ。もしそれが、アイツの手に渡ったら……?)
背筋に冷たいものを感じながら、演出終了です。
GM:君たち警察バディの日常は、まだまだ忙しくなりそうだ――。
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