バス待ちレイニー

スマホをいじる人

イヤホンをつける人

傘を握りしめる人

前方を見つめる人


バスターミナルにはたくさん人がいる


パタパタさわさわ

雨音のメロディーを聴きながら

私はバスを待つ


雨の日だけの待ち時間

雨の日だけの不思議な時間


みんなはどうしてここにいるんだろう

みんなはどこへ行くんだろう


それぞれの目的、行き先

抱きしめてバスを待つ



今日この日のこの時間

たまたま雨に導かれた私

そんな偶然の寄り集まりが

きっとこの場所なの


集まった偶然が

雨のメロディーと

不思議な人の集まりと

静かな時間を連れてくる


ああ、少し

雨が好きになったかも

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る