恋の恋

恋する自分に恋する私


とうとう気づいてしまったわ


うすうす感づいてはいたの

とにかく身近な誰かを好きと思って

それだけで生活が潤って


決して叶った恋はなかったけれど

それでもよかった


新たな環境に行けば新たな恋を見つけて

それでよかった


だから本当はわかっていたの


恋することが好きなだけなんだって


だってそうよ


好きだと思っていた人と両想いになった途端

嘘みたいに高揚感が消えてしまったの


前の感情が何も思い出せない

ただただ相手が面倒


ああ、最悪な女だわ


もう少し、あと少し

耐えたらおとなしく離れるわ


ごめんね


もう


あなたを好きじゃない

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