第1249話三日、守大伴宿祢家持の館に宴せし歌三首
三日、守大伴宿祢家持の館に宴せし歌三首
※三日:三月三日。春の祭りの日。守大伴宿祢家持の館で、地域の有力者を招いて大宴会が催されたと思われる。
今日のためと 思ひて標めし あしひきの 峰の上の桜 かく咲けにけり
(巻19-4101)
奥山の 八つ峰の椿 つばらかに 今日は暮らさね ますらをの供
(巻19-4102)
漢人も 筏浮かべて 遊ぶといふ 今日そ我が背子 花かづらせよ
(巻19-4103)
今日の宴のためにと思って、標までしておいた峰の上の桜は、実に見事に咲いております。
奥山のあちこちに咲く椿、その椿にちなみまして、今日は遊び暮らしてください、あ集まりになられた、我らが皆々様。
かの唐のお人も、今日は筏を浮かべて遊ぶ春の日なのです。皆さまも花かずらをかざして楽しく遊びましょう。
春の宴会の唄。
特に三首目は、遥か唐の国の話まで持ち出して、自らの教養を誇っている。
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